あなたの町の朝日新聞店 | 小さな散歩道 目次へ |
南町田グランベリーパークが11月13日にオープンする。工事も最終段階に入った9月中旬、南町田周辺を歩いてみた。
すずかけ台駅から246号線を厚木方面に歩いて約10分、町田南つくし野郵便局の隣に、昭和に建てられた新しい道祖神がある。昔々の風習と思っていたが、昭和の人々にも引き継がれていることを知った。
さらに歩くと東名入口の大きな交差点だ。246号線と16号線の2つの高架橋が交差し、見上げてみると、その高さに驚く。交差点を渡り八王子方面へ。最初の角を左へ曲がると、正面に小高い丘が見える。高さ約5mの一里塚だ(鶴間町内会HPより)。頂には御嶽信仰の小さな石祠がある。周囲は全て開発され、この塚だけが昔のまま残っていることに感動する。
駅へ向かうと、目の前にグランベリーパークの大きな建物が現れた。外観は既に完成し、店舗の看板もつき、新しいパークに期待が高まる。
工事中で狭く迂回している駅の通路を歩き、新しい改札前を通り北口へ抜ける。地下道で16号線を渡り、マンションの脇を通ってコンビニの角を右に進むと、左手に赤い丸い柱の建物がある。その奥が「グループホームあおぞら」の入口である。
木戸(※注)を開けて中に入ると、建物に囲まれた緑の空間、町田花壇コンクールで毎回のように受賞している花壇を有する中庭がある。一般に公開されているが、施設内ということもあり、知る人ぞ知る中庭。花壇がとてもきれいだ。様々な花や草木、メダカ鉢もあるので、ゆっくり見て回ると楽しい。
中庭作りをしているボランティアの代表の高野さんは、「地域の皆さんと協力して楽しく庭作りをしています。花が咲く木、実のなる木もあり、小さいながらも四季折々、たくさんの花と笑顔を咲かせたいです」と明るく話す。これからは、紫紺のぼたん、金木犀、コキアも楽しめるという。
ホーム代表の石井さんは、「中庭の花を見ると入居者の方も心が穏やかになり、笑顔でおしゃべりが弾みます。季節を感じられる中庭は、ボランティアの方のお力のお陰です」と話す。
(左) 中庭ボランティアのみなさま (みぎ) 中庭ボランティア代表の高野さん
(※注)木戸は施錠されています。見学の際は木戸横にある「楓」のインターフォンを押してください。スタッフの方が木戸を開けてくれます。グループホームの見学もできます(グループホームあおぞらへご依頼ください)。
歩き始めて約1時間。施設2階の喫茶カミヤで一休みしてから帰路についた。大きく変わり行く南町田、一度歩いてみてはいかがだろう。
■南町田周辺散策〜グループホームあおぞら中庭〜 ウェブサイト
所在地/町田市南町田 3-43-1
電話/042-795-2634 (グループホームあおぞら)
中庭見学時間/ 10:00-15:30
アクセス/東急田園都市線南町田グランベリーパーク駅から徒歩8分
(2019年10月掲載) 地図
小さな散歩道 目次へ | 前へ | 次へ |