草戸山・城山湖一周散策路

山頂標識「草戸山364m」

草戸山にある展望台・松見平休憩所

道標がしっかりしているので迷う心配はない

駐車場で見つけたコケリンドウの蕾
東京都では絶滅種になっている

城山湖

　町田市の最高地点が草戸山と知り、山頂を目指し城山湖一周散策路を歩いてみた。城山湖は1965年に発電所建設に伴ってできた「本沢ダム」の人造湖で、湖の周囲には散策路が設けられ、自然豊かな景色を楽しめる人気散策スポットになっているとのことだ。

　4月上旬の週末14時過ぎに城山湖駐車場に到着。駐車場は半分以上空いていたが、お昼前後は満車になることもあるらしい。案内図によると一周約2時間。閉門は17時。トイレも自動販売機があるのもここだけだ。準備をしてから周回路を時計回りに歩き始める。

　駐車場を出て右へ、発電所の横の舗装路を歩いていく。左手遠くに津久井湖が見える。道標に従い左の小路へ入る。林の中の上り坂、新緑に包まれ鳥のさえずりが聞こえ、とても気持ちがいい。木の間から時折、右手に城山湖が見える。「しろやまこ」と芝生の上に植木で描かれた文字がかわいい。間もなく野鳥観察休憩所。散策路は乾いた土や小石。浮いている石やでこぼこした木の根には気をつけて歩く。山桜にヤマブキ、足元には可憐な紫の小花、みなとてもきれいだ。

散策路・木の階段

　分岐を右に進むと、ふれあい休憩所。ここから先は木の階段がいくつも出てくる。尾根道を上り下りしながらゆっくり歩いて約1時間、草戸山山頂に到着した。大きな達成感ではないが、町田市の一番高いところに立っていると思うと、何かうれしく、ちょっと人に自慢したいようなそんな気持ちになった。

　案内図を見ると、草戸山は、町田市、八王子市、相模原市の境界にあり、高尾山や大戸へ向かうコースもあることがわかる。展望台（松見平休憩所）からは橋本の町並みが見えた。

　 残り半周、ここからは本沢ダムに向かって下りていく。大地沢青少年センターの分岐を過ぎ、長い急な階段を下り、はなさき休憩所を過ぎる。湖が足元近くに見え、湖面も近づいてくる。林を抜けるといよいよダムの上だ。右側は今まで歩いてきた山と湖。左側は視界がよければ、遠くに新宿のビル群やスカイツリーも見えるそうだ。
　 ダムを過ぎると散策路は湖から離れる。金刀比羅宮を過ぎ、コミュニティ広場を通り駐車場に戻った。
　 小さな子どもでもスニーカーでも登れる草戸山、初夏の山を楽しみに歩いてみてはいかがだろう。

■草戸山（町田市最高峰364m）〜城山湖一周散策路（約5km）

城山湖散策施設無料駐車場／相模原市緑区川尻
駐車場までのアクセス／国道16号線を橋本方面へ車で
　　　約１時間（つくし野から約23km）
散策路開門時間／4月〜9月は9：00〜17：00時　
　　　　　　　　10月〜3月は9：00〜16：00

（2019年5月掲載）