小さな散歩道

さくらの散歩道 (大和市)


水道みちの案内板

昨年の憩いの小径の桜


憩いの小径

 4月中旬から5月初旬にかけて里桜のお花見を楽しめる大和市の「さくらの散歩道」を、桜の開花前の3月に歩いてみた。

 南町田駅正面口を出て線路沿いに進み、南町田グランベリーウォークを下っていく。工事中の鶴間公園を左に見ながら5分ほど歩くと境川に出る。橋を渡った大和市側の大きな水管橋と田園都市線の橋の間が「さくらの散歩道/憩いの小径」東端だ。

 大和市の案内によると、横浜市に飲料水を送るための「水道みち(水道管の埋設されたルート)」を大和市は公園として整備し「さくらの散歩道」と名付けた。八重桜を中心に様々な種類の桜をはじめ、四季の草花を楽しめるとのことだ。

 散歩道の最初の木には“サクラ/ウジョウシダレ”と名札がついている。まだ開花はしていないが、花芽は大きくなってきている。花壇の花や草木をながめながら歩いていくと道はゆるやかに曲がりくねり、少しずつ上っていく。途中、遊具や芝生広場があり子どもたちが遊んでいる。樹木の案内板からは実にたくさんの木が植えられていることがわかる。このあたりの桜はショウゲツ(花は淡紅色で八重咲き)だ。

  道が平坦になりつきみ野交差点付近までが公所地区の「憩いの小径」。大通りを渡るとつきみ野地区の「ふれあいの小径」に入る。 先ほどまでとは雰囲気が異なり、より整備された町の公園といった趣だ。
  ここの桜並木はカンザン(花は濃桃色で八重咲き)で、この花びらの塩漬けが桜湯やあんぱんに使われるそうだ。ベンチに座り談笑している人もいる。

ふれあいの小径→

  木の階段を上るとつきみ野7丁目の交差点。さらに進み坂を上りきったところからは内山地区の「さえずりの小径」。ここには雑木林があり、里山風の雰囲気だ。野鳥の案内板を見ているとウグイスの鳴き声が聞こえた。今年初めて聞く声にうれしくなった。
  ここの桜はオモイガワ(花は鮮やかな淡紅色で半八重)。少女のモニュメントを過ぎると「さくらの散歩道」の西端だ。様々な花や木を見ながらゆっくり歩いてここまで約1時間。桜の開花前の静かな散策もとても気持ち良かったが、次はぜひ咲き誇る桜の下を歩いてみたいと思う。

■さくらの散歩道 (大和市)

所在地/
境川、田園都市線境川橋梁脇(下鶴間618-11付近)から相模原市境(中央林間9-56付近)までの約1.7kmの遊歩道(徒歩約1時間)
アクセス/
東急田園都市線南町田駅、つきみ野駅より徒歩10分弱。中央林間駅より徒歩20分

(2019年4月掲載)


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