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天気の良い秋の日、境川沿いを川下へと歩いてみた。
町谷原交差点から町谷原通りをつきみ野方面に下っていくと境川の鶴間橋に出る。橋を渡らず左に折れて、自転車歩行者専用道路、境川ゆっくりロードを川下に向かって南下していく。 川がゆっくりと右にカーブし空が広い。このあたりは川幅も広く流れは穏やかで、よく見ると小さな魚がたくさんいる。思っていたより水はずっときれいで澄んでいる。
さらに歩いていくと大きな鯉がゆっくり泳いでいる。立ち止まって見ていると、エサをくれるとでも思ったのか鯉がみるみるたくさん集まってきた。 川底に段差のあるところは水の流れる音がとても心地よい。鳥のさえずりも聞こえてくる。
最初に見えてきた橋は「国道16号線境川高架橋」。たくさんの車が走っている。
次は小さな緑色の「二津屋橋」。その先は大きな「田園都市線境川橋梁」だ。
続いて見えてくるのは丸くてアーチ型をした「横浜水道境川水管橋」。
全部で4本。下から眺めるととても大きくて驚く。川岸にはススキ、黄色の花をつけたセイタカアワダチソウなど背の高い草が生い茂り、赤とんぼがたくさん飛んでいる。
※水管橋:道志川や相模湖からの水を横浜市の浄水場に運んでいる水管(案内板より)
次の橋は赤色の「鶴間1号橋」。右岸には水辺に下りられる大きな階段もあり親子連れが遊んでいる。
左側の塀の向こうは鶴間公園グラウンドだが、南町田周辺の再開発でここも現在工事中だ。
さらに下ると「境川・鶴間せせらぎ広場」。木立の奥に井戸「ガチャポンプ」があり、どんどん池に水を流してください、と小さな看板がある。
懐かしく思い20回ほど押したら、腕がパンパンになってしまった。
「ガチャポンプ」
鶴間小学校を過ぎ、工事の塀に囲まれているのは旧東京女学館。右岸は宅地造成中だろうか、大規模な工事をしている。 このあたりの景色は急激なスピードでどんどん変わっていきそうだ。
正面に大きなセコムの建物が見えてきた。そろそろ都県境である。すぐ先の小さな橋が「鶴瀬橋」。 帰路は折り返してもよいが、ここから徒歩約15分の「おふろの王様(瀬谷店)」でゆっくりお湯につかり、無料送迎バスで中央林間駅まで行き、そこから田園都市線で帰るのもいい。
とても長閑な川辺の景色、身近な秋を感じに一度歩いてみてはいかがだろう。
■今回の行程
鶴間橋(町田市南町田)〜鶴瀬橋(大和市下鶴間・横浜市瀬谷区)町谷原交差点―700m−鶴間橋―2km−鶴瀬橋―800m―お風呂の王様、合計約3.5km
(2018年11月掲載)
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