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車のナビを見ると、すずかけ台駅と東名高速道路の間に「高尾山」の表示がある。 山頂からの眺めが良いと聞き、すずかけ台駅から周回コースで歩いてみた。
田園都市線に架かる橋「馬の瀬橋(※1)」を渡り、右へ。こうま公園を右手に見ながら坂を上ると国道246号線の歩道に出る。 その先の歩道橋を渡るが、かなりの高さがあり眺めがとても良い。
※1 馬の瀬橋……左右を見渡せる尾根道となるこのあたりは旧大山街道で「馬の背」と称された。
歩道橋を渡ると横浜市緑区。細い道の左側は木々が立ち並び、右側は畑。長閑な風景が広がっている。分岐を左へ進むとバス通りに突き当たるので左に曲がる。ほどなく「飯縄神社(高尾さま)入口」の標識が見えてきた。いよいよ登山口かとバス通りと分かれてわくわくしながら小道の急坂を登っていくと、すぐに展望が開け、正面遠くに東工大の建物、道の先に鳥居が見える。
山頂からの展望
畑と果樹の間のなだらかな小道を数分歩くと、飯縄(いづな)神社、高尾山に着いた。山というより丘といった感じだ。
(高尾山の名前の由来は不詳だが、八王子の高尾詣での集合場所だったため名付けられたとも言われている)
鳥居の手前には一等三角点がある。案内板によると、横浜市で唯一の一等三角点であり、標高100.5mは緑区の最高地点とのことだ。木のベンチに腰掛けてゆっくり景色を眺めてみると空が広く丹沢の山々や町もよく見える。来年秋オープンの南町田グランベリーパークの工事も見えた。もっと天気が良いと富士山も箱根方面の山々も見えるだろう。
ここから標識まで同じ道を戻るが、畑や林の中には決して入らないように気をつけたい。バス通りに出たら左へ。山あいといった風情の大きなカーブの坂を下っていくと東名高速道路と高尾山に挟まれた谷戸に出る。右手は水田で稲穂が黄色に光っていてとてもきれいだ。道端に小さな石像をみつけた。ちょっとした里山の景色。車の抜け道となっていて交通量は多いので注意しながら歩く。突き当たりを左折、また次を左折して進むと東工大すずかけ台キャンパス(※2)の岡部門に出る。キャンパスの中のカフェテリアでひと休みし、すずかけ台門から駅へと戻った。
※2 東工大すずかけ台キャンパスではノーベル賞メダル(レプリカ)を展示・公開中。
詳細は東工大すずかけ台事務部(TEL 045-924-5991)まで。
横浜の高尾山からの眺め、一度見に行ってはいかがだろう。
■高尾山 標高100.5m
所在地/横浜市緑区長津田町
駐車場/なし
所要時間/(休憩時間は含まず・目安)
馬の瀬橋→高尾山……25分、高尾山→東工大キャンパス→馬の瀬橋……35分
(2018年10月掲載) 地図
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