小さな散歩道

町田市立自由民権資料館 (町田市野津田町)




資料館のパンフレットとスタンプ

敷地の庭にある「繭乾燥倉(まゆかんそうぐら)」

隣にある「ゼルビア×キッチン」

 野津田にある町田市立自由民権資料館は、知ってはいても行ったことがない方も多いのではないだろうか。今年は明治150年にあたり特別展も予定されていると聞き、初めて訪れてみた。

 袋橋バス停の目の前の真っ白い瀟洒な建物が自由民権資料館だ。大きな木の脇の階段を上っていくと右手に入口がある。 受付で入館者集計表に記入し、用意されているスリッパに履き替え、中に入ると正面に陶板の大きなレリーフが目に入る。 さまざまな人々が参加した自由民権運動をイメージして作られたものだと、学芸員の方に教えていただいた。

 常設展示室には、自由民権運動、多摩地区・町田の民権や民権家たちのこと、当時の学校などの資料や写真がたくさん展示してある。 予備知識なく見始めたが、資料館のパンフレットと合わせ読んだりして、面白さが増してきた。町田が神奈川県から東京府に移管された経緯も知ることができた。

 受付横の廊下には、子ども向けの「自由民権運動って何?」のパネル展示がある。セミと犬のイラストの意味もわかり、大変わかりやすく楽しく見られる。
  奥の休憩コーナーでは、歴史をはじめとした町田地域のいろいろな資料を自由に閲覧できるようになっている。成瀬城の資料もあった。 来館者が感想などを書いている自由帳にはさまざまな書き込みがあり、時間があれば読むと面白いと思う。

 緑に囲まれた資料館は、静かでとても気持ちのよい空間となっていた。自由民権運動に興味がある人もそうでない人も、 軽い気持ちで来ても自由や民権など大切なことを考えることができる場所ではないだろうか。7月から始まる特別展も楽しみだ。 事前に電話予約すると、学芸員の方が一緒に回って解説をしてくれるそうだ。次は予約をして来ようと思った。

 資料館の隣に、JリーグのFC町田ゼルビアの「ゼルビア×キッチン」がある。栄養士の監修で、特に健康に配慮して作られた多彩な料理を自由に取ることができるカフェテリア方式のカフェだ。 ファンでなくても帰りに寄ってみるのも楽しいだろう。

■自由民権資料館
所在地/町田市野津田町897 電話:042-734-4508
開館時間/9:00〜16:30
休館日/月曜日(祝日・振替休日の場合は火曜日)、7月17日〜20日(予定)
入館料/無料
駐車場/あり(12台)
アクセス/小田急町田駅北口 栄通りPOPビル先21番バスのりば 本町田経由野津田車庫行き、
       または本町田経由鶴川駅行き「袋橋」下車(町田から袋橋まで約20分)

(2018年7月掲載)  地図


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