小さな散歩道

長津田検車区の跨線橋(こせんきょう)



 東急田園都市線つくし野駅改札を左に出て、栃の木通りを右方面に下り、つきあたりを左へ進むとすぐ右側に踏切が見えた。この場所に踏切があることをこの日初めて知り、少し驚いた。この踏切、東光寺踏切というらしい。しばらくして警告音が鳴り、踏切が下りた。目の前をJR横浜線が通り過ぎる。
  踏切を渡るとすぐに橋があり、その橋を渡っていくと下にすごい数の線路と電車、建物が見えた。線路は橋の左側は行き止まりになっていて、右側は長津田駅方面へと続いている。橋の上だからか、見通しが良く気持ちが良い。しばらくなかなか見ることができない景色を楽しんでいると、電車の清掃が始まった。間近で電車を清掃しているところを見ることができて少し得したような、社会科見学にでも来ているような気分になった。
 橋を渡りきると、道路に出る。少し長津田方面に歩いてみようと進んでいくと、先ほど橋の上から見た建物の入り口に着いた。見ると「東京急行電鉄株式会社 長津田検車区」とある(検車区とは車両基地のこと)。先ほどの橋はこの長津田検車区をまたぐ跨線橋(鉄道線路の上をまたぐような形で架けた橋のこと)だったようだ。 東光寺踏切のあった線路はJR横浜線のもので、跨線橋の下の線路は東京急行電鉄のものということらしい。なるほど、と線路沿いの道路をそのまま進むと長津田駅手前に昭和51年3月竣工の長津田橋という橋があった。
  そろそろ歩き疲れてきたので、この長津田橋を渡り線路の向こう側から再び電車を見ながらつくし野方面へ帰ることにした。途中、山道に入ってしまい迷ったりもしたが、約1時間30分ほどだっただろうか、こんなに近場で見たことのない場所、風景を発見することができ、楽しい時間を過ごすことができた。 特に電車が好きなわけではない私でも随分と楽しむことができたので、電車が好きな方や電車好きのお子さんにはおすすめの散歩コースではないだろうか。

(2011年12月掲載)  地図


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