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桜の花が散り始めた4月の日曜日、天気も良く暖かいので少し足を延ばして野津田公園に行くことにした。公園の北口から入ると立派な桜並木が続いている。桜の花吹雪に圧倒されながら歩いて行くと、左手に一面黄色の菜の花畑が見えた。たくさんの人たちが記念撮影を楽しんでいる。そんなほほ笑ましい風景を見ながら菜の花畑を一周。すると「こもれびの路」という木の看板を発見、先には雑木林。奥に進むと、先ほどの桜並木や菜の花畑のような華やかさはなくひっそりと静まり返っている。クヌギ、コナラ、コブシ、エゴ、イヌシデなどの落葉樹が植えてあり、日陰になっているせいかひんやりとする。人の声、車の音が遠くの方に聞こえるが、ここには誰もいない。そんな中ウグイス・メジロの鳴き声が聞こえ、ゆったりとした良い時間を過ごせた。
気分を変えて、わんぱく広場に行ってみた。大きな木製遊具があり、たくさんの子供たちが遊んでいる。特にターザンロープが人気のようだ。奥には芝生広場があり、こちらも大人気。遊ぶ人、お弁当を食べる人、たくさんの人たちでにぎわっている。その更に奥の方から、リズムの良い音楽が聞こえてきた。何だろうと向ってみると、陸上競技場で「FC町田ゼルビア VS 栃木ウーヴァFC」の試合が行われるらしい。青色を身に付けたFC町田ゼルビアのファンがスタジアムの中へぞくぞくと入っていく。私も観戦してみようか迷っていると、入り口前にある「ゼルビア屋台村」からにおいの誘惑。「B-1グランプリ1位 とろ〜り目玉焼き付き横手やきそば」という看板にひかれて焼きそばと冷えたお茶を購入し、サッカー観戦に。3対1でFC町田ゼルビアの勝利。その時点でJFLの首位に浮上、かなりの盛り上がりを見せていた。
一日で全てを満喫することが難しいほど、広く、楽しい公園だった。今度は「ばら広場」や「村野常右衛門生家」などもゆっくりと訪れてみようと思う。
■野津田公園 (町田市野津田町2035)
アクセス/横浜線・小田急線 町田駅より町田バスセンター、町田駅21番のりばから野津田車庫行バスで「野津田車庫」下車、徒歩10分
(2010年5月掲載) 地図
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