小さな散歩道

町田市立つくし野セントラルパーク

 東急田園都市線つくし野駅改札口を左に出て、栃の木通りをすずかけ台駅方面に向かって真っすぐ、下りや上りの坂道を歩くこと約10分、左手に見えてくる畑を通り過ぎると公園の入口に着く。この辺りでは大きめのなかなか美しい公園だ。
  入ってみると、解放感あふれる広大な広場が広がっている。今日は暖かい休日の昼ということもあって、家族連れ、犬連れでにぎわっている。そのにぎわいを横目にこの公園を1周してみることにした。広場の周りには、たくさんの木々、アオギリ(アオギリ科)・ケヤキ(ニレ科)・クヌギ(ブナ科)・コナラ(ブナ科)・サワラ(ヒノキ科)・桜(バラ科)などが植えられていて、夏には緑のまぶしい更に美しい公園に変わる。春には桜が主役となり、お花見客で一年の内で一番のにぎわいを見せる。
 広場の奥には、遊具のあるスペースがあり、小さい子供たちが遊んでいる。滑り台・鉄棒・砂場というオーソドックスな遊具しかないが、この公園には遊具以上に魅力的な自然があふれているので、そんなに凝った遊具は必要ないのだろう。ただ、ここの砂場の直径は私の歩幅で約14歩と大きめで、小さい子供たちにはちょっとした人気スポットのようだ。そんな、遊具スペースに変わった建物があった。近くに行ってみると、「震災対策用応急給水施設」とある。地震に備えて飲み水を確保するために作られたものとのこと。常に1,500リットルの新鮮な水が用意されていて、いざというときの飲み水として使用され、また地震により火災が発生した時に、消防用水としても活用されるそうだ。
 広場の左右には森のような小さな山があり、子供たちの遊び場としてなかなか面白い。この山には地形の面白さだけでなく、ドングリ・木の枝・落ち葉など……子供たちの大好きなものがたくさん潜んでいる。斜面の多いこの山、年配の方々にとっては少々きついのか公園内にはいたるところにベンチがあり、休憩場所として役に立っている。
 そんなことを思いながらセントラルパークを1周。あっという間だった。時間にして10分〜20分程度だろうか、なかなか有意義な時を過ごせたように思える。ゆっくりとわが町を散歩。これからの私の生活に取り入れてみたいと思う。

■つくし野セントラルパーク
町田市つくし野3-19 面積:17,226u

(2010年4月掲載)  地図


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