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2段の石垣の上に赤く塗られた社殿
高幡不動駅から川崎街道に出て、百草園方面へ進む。京王動物園線のガードをくぐり、バス停「三沢」を過ぎると、右手に伸びる坂道の先に白い鳥居の姿が垣間見えた。この坂道を上っていくと、三沢八幡神社に着く。
三沢八幡神社の創建年代は不詳だが、正和元(1312)年の書状に当神社の記載があるといい、鎌倉時代末期以前の創始ではないかと考えられている。元々は現在の地より高幡寄りの高台に祀られていたようだが、神社の改築を機に、旧神明社跡地近くのこの地に移転してきたという。現社殿は昭和53(1978)年に新造立されたものだ。
手入れされた松に囲まれた社殿
境内に入ると、鳥居の右手には立派な造営記念碑が立っていた。その周囲には、よく手入れのされた植栽があり、入口付近は庭園風の一角となっている。この神社は2段の石垣上に鎮座しているが、その石垣上にも所々に植栽が施されており、社殿の手前からはマツがニョキッと伸びていた。
社殿の左側には裏山がそびえており、緑豊かな境内となっている。真新しく感じられる社殿は朱色を基調としており、周囲の緑の中で鮮やかな朱色がよく映えていた。
社殿左手には手水舎があり、その先の石垣から突き出たパイプからはボタボタと水が流れていた。どうもこれは裏山からの湧水のようだ。湧水に手をかざしてみると、ヒンヤリとした感触が伝わってきた。この石垣を上って社殿の左手に回ると、本殿の脇に小さな「神明神社旧跡記念碑」がひっそりと立っていた。この辺りが旧神明社のあった場所なのだろうか。
例年行なわれる秋季大祭では、神社から御神輿が出て、この一帯を練り歩くのだそうだ。各種模擬店なども出るそうで、結構賑やかに行なわれているようだ。それほど大きな神社ではないが、三沢の鎮守であるこの神社は地域の人々から大変親しまれているのだろう。
帰り道、程久保川のほとりを散策していると、水面には多くのカルガモやサギの姿があった。だんだん日が暮れるのも早くなってきたが、川の中からはカルガモの「グワグワ」という鳴き声が辺りに響いていた。
(2024年12月掲載) 地図
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