小さな散歩道

多摩平第2公園 (日野市多摩平5−8)


遊具のある高台エリアの広いスペース

高台エリアと自然エリアをつなぐ階段

自然エリアの中の小道

秘密基地が作れそうな自然エリアの草むら


多摩平第2公園入口

 中央線豊田駅下車、改札口を出たら左の階段を上り、北口のロータリーに出る。この北口からまっすぐ北に進むバス通りの右側を歩き、日野市立病院を過ぎ、日野バイパスを渡る。左側に長く続くコニカミノルタの工場の壁を見ながら街路樹のイチョウ並木が美しい緩やかな登り斜面を進む。甲州街道に出る手前のラーメン店「麺や富士」の角(豊田駅から数えると5つ目の信号を過ぎて2つ目の角になる)を右に入ると、目的の多摩平第2公園にたどり着いた。駅から徒歩でおよそ16分。バスで行く場合、豊田駅北口から乗車、バス停は「日野台」が近い。

 公園入口に立つと左奥にカラフルな遊具が見え、木々の先に空と街並みが見えた。この場所が高台にあることが分かる。視線を落とすと、南側は斜面の高低差を利用した緑の自然エリアになっていた。高台エリアと自然エリアの2エリアからなる公園は、住宅街には珍しい。


高台エリアの遊具たち

 高台エリアは手前が広場になっていて、奥の遊具広場にはタイヤを利用したブランコ、すべり台、鉄棒そして砂場などがあり、小さな子どもの遊び場だ。周囲にベンチも複数あり、ブランコで遊ぶ子どもを見守るお母さんの姿があった。ランニング途中の青年がひと休みして、丁寧に体を動かしエクササイズを楽しむ姿も見られた。園内を散歩するのも良し、お一人様でブランコを楽しむのも良しのエリアだ。ただし水飲み場はあるがトイレはないので覚えていてほしい。

 階段や坂でつながっている南側の斜面を利用した自然エリアに行く。雑木林と雑草の中を小道がクネクネと入り組み、子どもたちが雑草をかき分け、かくれんぼや鬼ごっこをして遊ぶには最適のエリアだ。
「休日や放課後には、秘密基地だといって元気よく遊んでいる子どもたちをよく見かけますね」と散歩中のご近所のおばあさんが教えてくれた。

 公園の面積は3,560平方メートルとやや広い。自然エリアには青いツユクサの花や赤いオシロイバナの花が咲いていた。これから秋に向かって親子で落ち葉拾いが楽しめそうだが、まだまだ暑さは続きそうだ。蚊がまだいるかもしれないから、かゆみ止め持参をおすすめする。

  高台エリアの遊具の脇には走り回れそうなスペースもあるが、ボール遊びは要注意。斜面をボールがコロコロと転がって自然エリアに転がって行ったら見つけにくいからだ。
  遊具で遊んだり、かくれんぼをしたり、公園内を散策したり、子どもから高齢者まで様々な過ごし方ができるバラエティ裕な公園だ。

  日野市内には200以上の公園があるそうだ。多摩平公園も第1から第9まであり「全部制覇」に挑戦も面白い。

(2024年10月掲載)  地図


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