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遊具エリア。右は運動広場に続く
火の見櫓
公園は円形で、周囲を車道が走る
3.11を忘れないために「絆の桜」
運動広場
日野駅から「豊田駅北口」行きのバスに乗り、「緑ヶ丘」で下車。バス停の目の前の「日野台2丁目」の交差点を左折し、しばらく進むと、左手奥に緑ヶ丘公園が見えてきた。住宅街の真ん中にある円形の公園だ。
園内は、カラフルな柵によって遊具エリアと運動広場に分けられている。運動広場では、近所の子どもたちが元気にボール遊びや一輪車を楽しんでいた。遊具エリアには、ブランコや滑り台、砂場や鉄棒が設置されている。これらの遊具もカラフルにペイントされていて、子どもたちが喜びそうな一画になっている。
公園の外周部には消防団の器具置場があり、その近くには火の見櫓が設置されていた。公園内に火の見櫓があるというのは、なかなか珍しいのではないだろうか。この櫓がいつからあるのかは不明だが、高い櫓の上部に吊るされた鐘は、かなり古びたものであるように感じられた。
同公園で落ちていたいろいろな形のどんぐり
外周部には緑も多く植えられており、ケヤキやサクラ、イチョウなど、多様な木々が伸びている。植栽はよく手入れがされていて、入口近くには花壇もあった。この日はサクラやケヤキが色づき始めていたが、春にはここでお花見を楽しむ人たちもいるそうで、近隣の人々に大変親しまれている公園のようだ。
ベンチに腰掛け、遊具で遊ぶ子どもたちを眺めていると、周囲では時折車がグルグルと行き交っている。住宅街の中心に造られた円形公園は、この地域のロータリーのような役割も果たしているのだろう。
遊具の近くには「希望の桜」、「絆の桜」というサクラが植えられていた。これは、2011年3月11日に起きた東日本大震災を忘れないように、との願いを込めて同年に植えられたもののようだ。園内に植えられた他のサクラと比べると、幹も細く枝ぶりも寂しい。この小さなサクラを見ると、あれからまだ10年ちょっとしか経っていないのだな、と感じさせられた。
「日野台2丁目」の交差点を右に曲がると、中央高速を渡った先に七ツ塚ファーマーズセンターがある。日野の農業の発信拠点であるこちらでは、地場産の野菜や市内の特産物を販売している。トイレも借りることができるので、散策ついでに寄ってみるのもいいだろう。
(2023年11月掲載) 地図
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