四ツ谷下東公園（日野市日野本町５-23-１）

四ッ谷下東公園。よく手入れされている公園だ

遊具ひろば

デザインがモダンな四ッ谷下東地区センター

近くを流れる多摩川。立日橋が奥に見える

　日野駅から徒歩約20分。駅から甲州街道を東へ進み、日野図書館の角を左折してしばらく直進する。東西に伸びる大通りを渡り、仲田の森蚕糸公園に隣接する仲田小学校の角を左に曲がると、住宅地の一角にある四ツ谷下東公園に着いた。

　 園内に入ると、左手は遊具が多く置かれた児童用のスペースになっていて、カラフルな滑り台やブランコ、鉄棒や砂場などが所狭しと設置されていた。なかでも向かい合った２つの鉄柵にチェーンが張られた遊具は、あまり見かけたことがない遊具だ。よじ登るためのチェーンには、丸や四角の足場が取り付けられていて、なかなか趣向を凝らせた造りになっている。

チエ―ンが所々に使われている２枚重ね遊具

　 この日は、近隣の小さな子どもたちがチェーンにぶら下がったり、滑り台を駆け上ったりしながら、終日楽しそうに遊んでいた。

　 園内右手は運動広場になっていて、周囲には桜の木が多く伸びていた。今年は開花が早かったため、もう葉桜になってしまっていたが、この公園は「桜公園」とも呼ばれており、満開の時期にはお花見を楽しむ人たちでさぞにぎわったことだろう。

　 また、入口の近くには「蔵」をイメージした地区センターが建っている。白壁に漆黒の屋根をまとった、ちょっとしゃれた造りの建物だ。この地区センターには集会室、和室のほか、だれでもトイレも設置されている。駅から少し離れた場所にある公園だけに、トイレがあるのはありがたい。建物の軒先には縁側風のベンチがあり、ママたちが子どもたちを見守りながら談笑していた。
　 なお、地区センターの傍らには、よく手入れされた花壇があり、パンジーがきれいに花を咲かせていた。

　 この辺りは車の通りも少なく、傍らには水路も流れている。それほど大きな公園ではないが、園内にはベンチも多く置かれ、ゆったりと初夏のひとときを過ごすことができる。
　公園から北に向かうと、すぐに多摩川の河川敷だ。右手を見ると立日橋を多摩モノレールが走り、左手の鉄橋には中央線の電車が行き交う。そんな様子を眺めながら、周辺をのんびりと散策するのもいいだろう。

（2023年5月掲載）　　地図