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平山城址公園駅から北野街道を進み、平山通りを渡る。歩道橋をくぐり、銀行の角を右に曲がると、丘の上に向かって長い階段が伸びていた。階段上からは北西への視界が開けていて、なかなか気持ちがいい。階段上の道を左に進んでいくと、たちばな公園が見えてきた。
たちばな公園は丘陵地の一画を利用して造られた公園で、上段と下段に分かれ、東西にギザギザと伸びたちょっと変わった形状の公園だ。
公園の上段は、ケヤキなどの高い木々が所々に植えられていて、その間に散策路が伸びている。周縁部にも様々な植物が植えられていて、なかにはきれいな花を咲かせているものもあった。
高台に位置しているこの公園は、北側の視界がよく開けている。眼下に広がる豊田や平山の街並みを眺めながら、のんびりと散策するのもいいだろう。なお、この公園は夜景スポットとしても知られているようだ。
公園手前の階段を上ったところからの眺望
この日はまだ肌寒く、風も強い日だったためか、公園を訪れる人の姿は多くはなく、ワンちゃんの散歩に訪れる人々の姿を時折見かける程度だった。
ベンチが数多く設置されている公園の上段は、中ほどに緩やかな傾斜がついた芝生の広場があり、子どもたちが走り回ったり、ごろごろと転げ回ったりして楽しそうだった。これといって遊具は設置されていないが、芝生の真ん中には、なぜか回転するレトロなイスの遊具がひとつだけ置かれていた。また、園内東側では崖下に農地が広がっており、その周囲はお堀のような大きな水路で囲まれていた。
階段を下りて下段に行くと、こちらは細長い児童用の広場になっているようで、ブランコやジャングルジム、鉄棒などが設置されていた。運動用の広場も上段よりも広々としており、気持ちよく体を動かせそうな空間が広がっていた。上を見上げると、公園の真上を近くの鉄塔に向かって伸る送電線が風にゆれていた。
(2023年3月掲載) 地図
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