ほほえみ公園（日野市南平２-31-５）

公園から西を眺める

眼下に広がる農地

ほころび始めた梅（1月18日現在）

みはらし公園に上る階段

　南平駅から北野街道を東に進み、「南平四丁目」の交差点を右折。「北野街道口」のバス停を過ぎ、住宅地区案内図が立つ角を左手に入る。その先にある小さな階段を上ると、住宅街の一角にある、ほほえみ公園に着いた。

公園内のコンクリート製の小山。中に十字にトンネルがある

　園内に入ると、左手にはコンクリート製の小山が設置されていた。あまり見かけることのないこの遊具には、よじ登るためのチェーンや足場があり、山のてっぺんからは砂場に向かって滑り台が造られている。さらに小山には４本のトンネルが通されていて、中を覗き込んでみると、トンネルの中央で４本のトンネルはつながっていた。それほど大きな遊具ではないのだが、なかなか趣向を凝らせた遊具のようだ。
　 さすがにこの小山は子どもたちには人気のようで、この日は学校帰りの少年たちが小山に駆け上ったり、トンネルにスルッと入ったりしながら楽しそうに遊んでいた。小山の向かいには広場を挟んでブランコがあり、こちらで遊ぶ子どもたちの姿も多く見かけられた。

　 この公園は丘陵地の崖上に位置しており、眺望も楽しめる。園内の一端からは北側の視界が開けていて、南平や豊田の街並みを見渡すことができる。公園の崖下には農地がぽっかりと広がっており、崖の斜面からは花をつけ始めた梅の木がたくさん伸びていた。この辺りは日野の梅スポットとしても知られているようだ。

　ほほえみ公園から坂道を上って少し南に向かうと、みはらし公園がある。長い階段を上りきった先にある、丘陵の上部を整地した公園だ。ほほえみ公園よりも高所にあるこちらからの眺望は見事なもので、園内からは南平や豊田の街並みをはじめ、遠方に連なる山々までを一望することができる。天候によっては、富士山も眺めることができるようだ。
　 ベンチに腰掛けながら耳を済ませていると、たくさんの野鳥のさえずりが聞こえてくる。高い園内に伸びる木々は、鳥たちの休憩スポットにもなっているようだった。

　園内右手には、丘陵の頂上部に通じる階段が伸びている。さらに眺望を楽しみたい方は、こちらまで足を伸ばしてみるのもいいだろう。

（2023年2月掲載）　　地図