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南平駅の南口を出て、北野街道を東へ進む。「南平高校入口」の信号を渡り、丘陵方面に向かう道をしばらく直進すると、南平丘陵公園のメインゲートに着く。 多摩丘陵の地形を利用した公園で、多摩動物公園の裏手になる。 起伏に富んだ園内には散策路がぐるりと伸びていて、湧き水を溜めた池や広場、展望台などが整備されていると資料に書いてあったが、この日は、メインゲートへの道が分かりづらく、公園北側、熊野神社近くの入口から入った。
(上)枯れたひょうたん池 (右)展望台
園内に入ると、散策路の脇や斜面から高い木々が伸びていて、少々鬱蒼とした雰囲気だ。散策路を進み、小さな橋を渡ると「ひょうたん池」に着いた。 湧き水を溜めた池、ということだが、このところ晴天続きだったせいか、池に水はなく、池の中には落ち葉が積もっていた。 また、池の傍らにはあずまやがあり、その奥には吊り橋が架けられているが、残念ながらこちらは使用中止になっていた。
池の奥からは、展望台に通じる散策路が伸びている。この散策路はかなりの急角度で丘陵を登るため、手すりはあるが怖いくらいだ。 足に自信のない人は、池の手前から登る道を行ったほうがいいだろう。急角度の散策路を登りきると、斜面にせり出した展望台が見えてきた。 北側を望むこの展望台からは浅川対岸に広がる日野の街並みや、遠くの狭山丘陵までを見渡すことができる。なかなか気持ちのいい眺望スポットだ。
(左) 野外ステージとベンチ (右) 山小屋風の事務所
散策路を下り北側の丘に向かうと、西側への視界が開けていて、多少広いスペースがある。以前、設置されていたというアスレチック遊具は撤去されていたが、辺りでは小さな子どもたちが走り回っていた。
メインゲートに向かって散策路を下っていくと、丘の谷間に小さな野外ステージがあり、木製のステージと客席のベンチ、そして近くにある山小屋のような管理事務所も一体になって、童話に出てきそうな素敵な空間を醸し出している。
■開門時間/午前9時〜午後4時。
(2022年3月掲載) 地図
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