あなたの町の朝日新聞店 | 小さな散歩道 目次へ |
美しいフォルムの府中四谷橋 手前が多摩川百草ふれあい広場
百草園駅の北口から自動車教習所の脇を抜け、神明神社の角を曲がる。落川公園を超え、都営落川アパートを抜けると、河川敷に広がる多摩川百草ふれあい広場に着いた。
この広場は、河川敷を整備して造られた多目的広場で、近隣のスポーツ団体に利用されることも多いようだ。この日は利用している団体はなく、近所の人がぶらりと犬の散歩に訪れていた。特に遊具などは設置されていない、芝生だけの気持ちのいい広場だ。
府中四谷橋の下も同グラウンド
また、目の前には対岸の府中市と日野市を結ぶ府中四谷橋が架けられていて、堤防の上からは巨大な2本の白い塔のてっぺんから、それぞれケーブルが広がる優美な橋の姿を眺めることができる。2羽のハクチョウが羽ばたいているようだと言う人もいる。
府中四谷橋をくぐり、少し進んだ辺りから多摩市に入る。多摩市側の河川敷は一ノ宮公園として整備されていて、テニスコートやサッカー場などが広がっていた。この日は極寒であったが、サッカーチームの少年たちは日暮れまで元気にボールを追いかけていた。
その先には、手入れのされた植栽の近くにベンチが置かれている一帯などもあった。天気のいい日には、ベンチに腰を下ろしてのんびりと過ごすのもよさそうだ。また、この辺りは聖蹟桜ヶ丘の駅がすぐ近くにあり、下流側に目をやると、多摩川をコトコトと渡る京王線の鉄橋が目に入ってくる。
芝生を踏みしめながら水辺に向かってみると、階段状の親水テラスがあった。こちらでは多くの鴨が四谷橋を背景にエサをついばんでいた。夕陽で赤く染まった水面を漂う水鳥の姿を眺めるのも、なかなか風情があるものだ。
堤防を下りたところの宮之下公園には真新しい複合遊具やベンチ、トイレなどが設置されている。こちらで一休みし、聖蹟桜ヶ丘駅から帰路についた。
(2022年2月掲載) 地図
小さな散歩道 目次へ | 前へ | 次へ |