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(左)稲荷神社(日野市万願寺3-39-26) (右)馬頭観世音碑 (日野市日野809-3)
多摩モノレールの甲州街道駅を降りて、モノレール沿いの道を万願寺方面へ進む。道をしばらく進んでいくと、右手には遺伝子組み換えでない国産大豆にこだわり、安全な豆腐づくりを続けている「とうふ処・三河屋」の万願寺店があった。店の前には趣きあるあずまやがあり、なかなかいい雰囲気を添えている。三河屋を過ぎると、目の前を中央高速が横切る地点に出た。高速の高架をくぐり、用水路に架かる小橋、上萬橋を渡ると、稲荷神社に着いた。
稲荷神社の創建年代など、詳しい由緒は不明だが、社殿などを見ると古くからあった神社であるように感じられる。また、境内には第一日野万地区センターや第一日野万児童遊園があり、神社と地区センター、児童遊園が一体となったような一区画となっている。
鳥居をくぐって境内に入ると、右手には「開墾紀念之碑」という石碑が建っており、石碑の裏側には小さな七福神などの置物がズラリと並べられていた。青銅色の屋根の社殿は、こじんまりとした昔ながらの神社といった雰囲気だ。また、社殿横には、多くの庚申塔が柵に囲まれて並んでいた。
神社の左手が児童遊園になっていて、こちらには広場の手前にブランコとベンチが並んでいた。この日、境内には多くの子どもたちが見かけられた。自転車などで駆けつけた子どもたちは、広場や神社の周りをグルグルと走り回りながら、声を上げて遊んでいた。また、ブランコ近くでは、お母さんが遊びまわる子どもたちをやさしく見守っていた。
境内のすぐ東側にはモノレールが走っていて、境内からは行き交うモノレールの姿がよく見える。住宅街の中にある小さな神社と児童遊園だが、地元の人々には大変親しまれているスポットのようだ。
なお、中央高速をくぐる手前の道を高架沿いに西へ進むと、車道脇にフェンスで区切られた一角がある。ここには馬頭観世音の石碑が建っていた。車道脇にポツンと建つこの石碑であるが、3つある石碑のうちのひとつには、天保年間(江戸後期)の年号が刻まれていた。
(2021年10月掲載) 地図(稲荷神社) 地図(馬頭観世音)
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