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(上)公園下段の遊具 (右)公園上段の部分の満開の桜
豊田駅北口から「平山工業団地循環」のバスに乗り、「旭が丘三丁目」で下車。そこからバス通りを少し進んでいくと、目的の旭が丘南公園が見えてきた。この公園は崖線を利用して造られた公園で、上段は藤棚がある展望広場、下段は遊具が置かれた子ども向けの広場となっている。
上段の入口から園内に入ると、正面にある長い藤棚の下にはベンチが並んでいて、その先は崖下になっている。この辺りが展望スポットになっているようで、視界の先には浅川対岸に広がる住宅街や、その先に連なる多摩丘陵の緑が目に入ってくる。広場の周辺部にもベンチが並んでいて、こちらでは散策中に一息つく高齢者の姿もちらほらと見られた。半円形の小規模な広場だが、崖上にあるということもあり、なかなか気持ちのいい広場だ。
なお、公園の先には中央線が走っているが、公園の右隣では線路を越える大きな道路が建設中である。
建設中の道路は日野都市計画道路3・4・24号線といい、甲州街道と将来国道である3・3・2号線を結ぶ南北道路。延長1・5キロのうち、約1・1キロは共用されていて、現在は未整備区間である約400キロメートルの区間について整備中だ。この道路の側壁によって西側の視界を遮られてしまう。これはちょっと残念だ。
(左)
上段から下段を見る (右) 下段の桜並木
(左)白い花びら1枚に緑のドットが1つ。
ヒガンバナ科スノーフレーク
(右)
清楚なスイセン
上段と下段を繋ぐ石段を下りて、園内の下段へ進む。細長い下段の広場には、カラフルな滑り台や鉄棒、ブランコや円形の砂場があり、限られたスペースに遊具が所狭しと置かれている。
下段の広場は子どもたちに人気のようで、この日は広場を駆け回る子どもたちや、小さな子の手を引いた多くの親子連れの姿が見受けられた。住宅街の中にある静かな公園だが、上段と下段で表情が明確に分けられていることもあり、2階建ての公園といったような印象だ。また、園内には多くの木々が伸びており、崖の斜面にも様々な植物が植えられている。桜の木も多く、近隣の人たちのお花見スポットにもなっているそうだ。
園内を出て、崖上から伸びる道路の巨大な橋脚を横目に進んでいくと、中央線の線路が見えてきた。この辺りは高い建物もあまりなく、空がとても広く感じられる。どことなくのどかな雰囲気が漂っている一帯であり、ふと西側に目をやると、連なる山々の向こうに富士山の姿も見ることができた。
また、踏切を渡った東側には、JRの豊田車両センター(電車の車庫)が広がっている。鉄道好きの人は、寄ってみるのもいいだろう。
(上)公園の南には中央線の平山第三踏切がありその横を建設中の道路の橋梁が見える
(2021年4月掲載) 地図
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