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多摩都市モノレールの高幡不動駅を出て、モノレール沿いの道を程久保駅方面に進んでいくと、駐輪場の手前から左手に細い道が伸びていた。この道の先には京王動物園線をくぐるタマゴ型のトンネルがあり、トンネルの手前はベンチが置かれたちょっとした休憩スペースとなっている。高幡不動駅から勾配を上る動物園線の築堤もまだ低く、トンネルのすぐ上を動物園線がガタゴトと通っていく。ちょっと面白いポイントだ。なお、トンネルの先は程久保川のほとりに通じていた。
(右) 偶然見つけた入口が玉子型のトンネル@
(上)七生公会堂
(右) 七生公会堂東のトンネル
A
モノレール沿いの道に戻り川崎街道を渡ると、左手に大きな七生公会堂が見えてきた。潤徳橋で程久保川を渡り、七生公会堂の角を曲がって住宅地の中を進んでいくと、ここにも動物園線の築堤をくぐるトンネルがあった。細い路地の中に突然現れるトンネルであるが、築堤によって隔てられてしまう地域住民のために造られたトンネルなのだろう。
ヒンヤリとした空気が漂うトンネルを抜けると、すぐ右手には坂道が伸びていた。この坂道を上っていくと、動物園線の線路と同じ位の高い場所に出られる。目の前には動物園線の線路があり、ごく間近で見る電車というのは、結構な迫力があるものだ。また、線路の向こうに目をやると、高幡不動尊の裏山や五重塔を背景にのんびりと行き交うモノレールの姿も眺めることができる。なかなか見晴らしのいい場所であり、気持ちのいいスポットだ。
(上)トンネルAの左にある坂の上から動物の絵でラッピングされた動物園線の電車を撮る
(右)3つめの上郷橋近くのトンネルB
再び川崎街道を渡り、程久保川のほとりへ向かう。この川に架かる上郷橋の傍らにも動物園線をくぐるトンネルがあった。こちらの両脇を石垣で固められたトンネルも、七生公会堂近くのトンネルと同じような造りであった。
程久保川沿いの遊歩道を散策していると、水面ではカルガモの一家が水浴びをしており、近くにはアオサギの姿もあった。なお、程久保川の下流部は桜の名所としても知られている。春に訪れてみるのもいいだろう。
(上)アオサギ(程久保川で) (右) とうふ処三河屋
程久保橋の信号を渡り、1970(昭和45)年創業の「とうふ処 三河屋」さんに寄る。全商品国産大豆100%(非遺伝子組換)、天然にがり使用、消泡剤など使わないうれしいお店だ。とうふのバリエーションの多さにいつも感激する。本日は枝豆とうふを買って帰った。
(2021年3月掲載)
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