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豊田駅の南口を出て、駅前に建つ豊田地蔵尊から東に伸びる道を進む。豊田駅駅前郵便局を過ぎ、住宅街の中を複雑に伸びる道を抜けると、線路沿いの道に出た。若宮神社を横目にしながらこの道を日野方面に進み、大きな踏切を過ぎると、線路沿いにある吹上公園が見えてきた。
(左)公園入口 (右)広い園内で元気に遊ぶ子どもたち
園内に入ると、この日は晴天の休日ということもあってか、公園内は大勢の子どもたちや親子連れで賑わっていた。園内の中央は広めの運動広場になっていて、広場では子どもたちが砂ぼこりを上げながらボール遊びや駆けっこを楽しんでいた。園内狭しと走り回る近所の子どもたちの熱気に、こちらは少々たじろいでしまうほどだ。またその周囲には、鉄棒やブランコ、滑り台などの遊具があり、こちらで遊ぶ子どもたちの姿も多く見かけられた。
(左)
「吹上記念碑」 (右) 生ごみ堆肥で作られた花壇と藤棚
園内の一角には「吹上記念碑」という立派な石碑が建てられている。石碑には吹上地区のあゆみが記されており、かつてこの辺りは大変のどかな風景が広がる一帯だったそうだ。また石碑の近くには、生ごみ堆肥を使用した花壇があり、黄色や紫色のパンジーが鮮やかに咲いていた。
園内右手には藤棚があり、よく見ると藤の花が咲き始めていた。その傍らには円形の砂場があり、こちらでは小さな子を連れたお母さんが、子どもと一緒に砂遊びを楽しんでいた。また、中には藤棚を懸命によじ登る勇敢な子どもの姿もあった。なお、公園外周部にはウメやツバキなど、様々な木々が植えられていて、日陰スポットも多くある。水道もあり、ベンチも数多く置かれているため、散歩中の休憩にも適した公園ではないだろうか。
(左)
遊具もそろっている (右) 公園の脇を中央線が走る
この公園は線路から道一本隔てた場所にあり、ベンチに腰掛けながら広場を眺めていると、左右から様々な電車が突然現れる。また、線路の向こうには黒川清流公園の緑が広がっていて、その背後に夕陽が沈んでゆく。なかなかいい雰囲気がある公園だ。
帰り際、公園の外へ出ると、小さな農地があった。現在、公園周辺は住宅地になっているが、かつてはこうした農地が一面に広がっていたのだろう。
(2021年5月掲載) 地図
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