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山下神明社の鳥居
山下神明社の社殿の内部
山下神明社は右側の百段階段の上にある
昭和31年頃に写した、神明台地の東側付近
の写真。
左手上の鉄塔付近に百段階段が
ある。
現在手前の田んぼ付近を左右に高速道路が通っている
山下神明社の社殿
日野駅を出て、甲州街道を東へ進み、川崎街道へ出る。生活・保健センターを過ぎ、中央高速道路の高架をくぐって「日野第一小学校南」の信号を進むと、神明上第五緑地の麓に鎮座する山下神明社に着いた。神明上緑地帯は高台である日野台地の淵に連なっているため、下から見上げると、なんだか山の麓にある神社のような雰囲気だ。
山下神明社の創建は元亀元年(1570年)と伝えられている。明治2年(1869年)には八坂神社の境外末社となるが、昭和21年(1946年)、神社本庁より承認されて、独立した神社になったという。なお、この辺りの地名「神明」は、この神社に由来するそうだ。
石造りの鳥居をくぐり、境内に入ると、参道は坂を上りながら右へカーブを描いている。参道の先には、小さな拝殿が構えられていた。拝殿傍らにある案内板によると、この拝殿は昭和22年(1947年)、当時のご神木を使って造られたものだとか。小さな拝殿だが、地元の人には大切にされている神社なのだろう。
参道脇には高い木々が伸び、拝殿の後方は緑地の緑で覆われている。市街地の近くにありながらも、自然の息吹がよく感じられるスポットだ。また、拝殿前には丸太が無造作に置かれており、神社の隣には谷仲山地区センターが建っていた。
境内を出て、鳥居に面した道路を進んでいくと、緑地の先は強烈な急崖になっていた。崖は思わず見上げてしまうほどの高さであるが、緑地と急崖の間には、通称「百段階段」と呼ばれる階段が伸びていた。こちらも見るだけで怖気づいてしまいそうな急階段だが、この階段上は眺望スポットでもあるということなので、頑張って上ってみるのもよさそうだ。
神明上緑地帯を眺めながら高速道路の高架下に戻ると、高架下スペースが山下児童遊園として活用されていた。ブランコや鉄棒などの遊具が設置され、元気に遊ぶ子どもたちや、巨大な橋脚を利用してサッカーやテニスの壁打ちに励む人々の姿が見られた。
児童遊園を後にすると、入口近くには昭和30年代にこの辺りを撮影した写真が掲示されていた。そこには田んぼの先に雑木林が広がっており、林の手前には小さな神明社の鳥居が構えられていた。
(2020年6月掲載) 地図
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