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(左) 公園入口 (右) 公園がすり鉢型になっているのでボールが戻ってくるとか
夏には樹木が日陰を作ってくれる
同公園には小さな水門が2つ
円筒の白い建物の前の柵には
「東京都水道局多摩平第二水源」のプレートがあった
豊田駅北口から「日野駅」行きのバスに乗り、「第五小前」で下車。ここから道を左に入っていくと、日野第五小学校のすぐ隣にある多摩平第5公園に着いた。
この公園の特徴は、公園全体がすり鉢状の形をしていることだ。公園の中央が周囲より一段低くなっているという、ちょっと変わった造りをしている。入口から階段を下りていくと、園内では多くの子どもたちで賑わっていた。
園内中央は運動広場になっていて、その周りにはブランコやジャングルジム、滑り台や鉄棒など、多くの遊具が置かれている。遊具近くの藤棚付きのベンチでは、藤が青々と生い茂っていた。また、公園外周部には多くの木々が伸びており、グルリと緑に囲まれた造りとなっている。
運動広場では、多くの子どもたちが駆け回っていたが、入口付近ではお母さんたちが子どもたちを見守りながら談笑中だ。中には小さな子どもの手を引きながら「こうやるんだよ」と、お手本を見せて鉄棒の練習に励むお母さんの姿もあった。
この公園の近くには小学校の他に保育園や幼稚園があるせいか、小さな子どもの姿も多く、次から次へと子どもたちがやってくる。走り回れる広場もあり、遊具も豊富なこの公園は、近隣の子どもたちにとっては恰好の遊び場なのだろう。
園内の坂になっている所は芝生になっていて、この芝生の上でのんびりとするのも気持ちがいい。芝生に腰掛けながら駆け回る子どもたちを眺めていると、なんだか野球場の芝生席にいるような気分になってくる。コンパクトな公園ではあるが、「子どもたちのスタジアム」のような雰囲気の公園だ。
園内の一角には、柵がされて立ち入れないようになっている場所があった。「何だこれは?」と思って近づいてみると、柵の中にはコンクリートの水門があった。どうもこれは排水施設のようだ。周囲より一段低くなったこの公園は、雨水を一時的に溜める調整池としても活用できるように造られたのかもしれない。こうした構造の公園というのはなかなか珍しいのではないだろうか。なお、近くには「東京都水道局・多摩平第二号水源」という看板が掲げられた一角もあった。
そんなことを知ってか知らずか、傍らでは子どもたちが声を上げて水鉄砲遊びに興じていた。
(2019年6月掲載) 地図
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