東豊田公園　（日野市東豊田1丁目）

東豊田公園入り口

石碑「耕地整理記念」

人気の複合遊具

水路近くにあるあずま屋

園内を流れる水路

　 豊田駅の南口を出て、東へ向かい住宅街の中を歩いていくと、踏切に通じる道へ出た。踏切とは反対側に伸びる坂道を下り、豊田小学校に面した通りを東へ少し進むと、東豊田公園が見えてきた。
　 公園の入口近くには、「耕地整理記念」と書かれた大きな石碑が建っていた。近くの案内板によると、かつてこの辺りは「小高田」と呼ばれており、田んぼが広がっていたのだそうだ。

　 園内に入ると、この日は休日ということもあって、多くの親子連れで賑わっていた。園内でまず目につくのが、複雑な形をした大型の複合遊具だ。
　 これは2つの湾曲した滑り台の間をネットで渡してあって、一部には簡単な屋根も付けられている。遊具の裏側には小さなトンネルや、足場とロープが付けられた坂などがあり、壁面には「tree house＝木の家」と書かれていた。この凝った造りの複合遊具はさすがに人気があり、終日、子どもたちの姿が途絶えることがなかった。

　 園内右手には小高い丘があり、その上には趣きあるあずまやがあった。辺りではヤマブキソウの直径3〜5ｃｍの黄色い花が可憐に咲いていて、いい雰囲気を添えている。
　 あずまやの手前には石で囲まれた水路があり、丘の上から水を流せるようになっていたが、この日は水を止めているようだったが、丘の下に伸びる水路には豊富に水が流れていた。
　 この水は近くの用水路から水を引いているようだ。湾曲した水路には小さな橋も架けられていて、ちょっと庭園風の一帯となっている。また、親水広場のように水辺に下りられる部分も造られていた。
　 橋の先にはきれいな竣工記念碑が建てられており、近くでは、まっすぐ上に伸びる茎にたくさんのピンクの花を咲かせることから名付けられたというタチアオイの花が咲いていた。薄ピンク色で花の中心は濃いピンクだった。

　 園内奥手の水路近くには、複合型の健康遊具も置かれていた。この大人向けの遊具には腹筋や腕力を鍛えるウォールラダーやストレッチポールなどが組み合わされていた。
　 園内にはテーブル付きのベンチもあり、多くの緑も茂っている。大きな公園ではないが、幅広い年代が楽しめるように整備された公園といった印象だ。

　 公園を一歩外に出てみると、大きな用水路が流れており、多くの鯉たちが泳いでいた。この辺りは空も広く、まだまだのどかな雰囲気が残っているように感じられた。

（2019年7月掲載）　　地図