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(左) 花菖蒲園の中には木道が (右) 生物の進化の歴史を看板やオブジェで表現(ツツジ園)
青梅線西立川駅と直結している同公園の西立川口から徒歩10分で花木園に行ける。入園すると、正面には「水鳥の池」が広がっている。
「水鳥の池」を右手に回っていくと、水辺の休息スポット「眺めのテラス」があった。この辺りからが、花木園のエリアになっている。約9ヘクタールの敷地の中に四季を感じるさまざまな花が咲いており、季節ごとに多様な表情を見せてくれる一帯だ。同テラス南側に欧州原産のドイツスズラン(ユリ科)が開花。日本のものより花付きがよく、葉も青々としている。
テラス近辺はウメや早春花木を集めたエリアになっていて、そこから残堀川をさくら橋で渡ると、サクラとツツジが広がっている。さつき橋近くに花木園展示棟がある。展示棟では園内で撮影されたさまざまな花や生物の写真や、シナモンの原木やハーブの種などが展示されていた。隣接するバードサンクチュアリ (人が足を踏み入れられない野鳥だけの棲家)で鳥を楽しむための双眼鏡の貸し出しも行っている。
展示棟の池側は花菖蒲田とスイレンが植栽されており、水田の中にウッドデッキが張り巡らされていた。5月上旬からスイレン、下旬からは花菖蒲が咲き始める。
展示棟の北に初夏の花木園、ハーブ園、その先には夏にピンクや白の花をつけるサルスベリが植栽されている。
ハーブ園入り口
ハーブ園では、レンガの門をバラのアーチがつなぎ、ヨーロッパの庭園のような造りとなっていて、ゆったりと園内を散策することができる。
園内の花壇は、フラワーガーデン、スパイスガーデン、ティーガーデンなどに分かれていて、さまざまなハーブがテーマごとに鑑賞できるようになっている。
こうした花壇の管理はボランティアの人たちが行っており、5、6、9、10月の第3火曜日にはボランティアの協力のもと、「ハーブ園ガイド」が行われている。
帰路はツバキ・サザンカ園を右に、左にボタン・シャクヤク園を見て眺めのテラス方向に向かう。
ボタン園では、深紅やピンク、白の大輪が咲き始めていた。
花木園では、バナナの香りがする常緑低木のカラタネオガタマ(モクレン科)の花(花弁は黄白色で縁や雄しべが淡紫色で小さく目立たない)が5月上旬から咲き出す。
【花木園展示棟のイベント】
◇大多摩山野草会の山野草展 5/11、12
◇盆栽展 5/18、19(協力:昭島市盆栽会)
◇巻柏展 5/25、26(協力:日本巻柏連合会)
※いずれも9:30〜17:00(最終日は16:30)
【5月5日はこどもの日】
こどもの森・火の広場(木工房前の芝生広場)で9:30〜16:00、昔遊びを楽しめるイベン開催。新聞紙の兜を作ったり、ベーゴマ、コマ、メンコ、おはじき、お手玉などの昔遊びを楽しむ。雨天中止。参加費無料。定員なし。
■国営昭和記念公園
開園/
9:30〜17:00(土日祝日は18:00まで)
入場料/15歳以上450円、65歳以上210円、中学生以下無料。5月19日は無料入園日。
電話/042-528-1751(自動応答)
●花木園:立川口から徒歩15分、西立川口から徒歩10分。
(2019年5月掲載)
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