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平山城址公園駅から「北野駅」、「京王堀之内駅」行きのなどの平山通りへ向かうバスに乗り、「平山三丁目」で下車。平山通りを渡り、右手にそびえる高台を上って、住宅地を5分ほど進んでいくと「おおさわ公園」にたどり着いた。
この公園は丘陵地に造られているため、園内が3つの高低差がある4エリアに分けられている。
南側の入口があるエリアには小さな広場があり、ブランコや鉄棒が置かれていた。またその傍らには、上部の先端を尖らせたタマネギ型の植栽が7つほどズラリと並んでいる。植栽の中を覗いてみると、幹がスパッと切られており、上部の枝は上方に広がるように刈り込まれている。その姿は何かアニメのキャラクターの髪型のようでもあり、妙な存在感がある。少々異様な光景に面食らってしまったが、結構手の込んだ植栽だ。
ここから階段を上り、園内中段から上段のエリアに行くと、ピンクと黄色のチェック柄のカラフルなコンクリートの上に藤棚があった。また、ここ上段からは公園中央を斜めに横切るように下の大きな砂場に向かって滑り台が伸びている。この滑り台は3つに分かれていて、中央の上段から伸びる広い滑り台の脇には、中段から伸びる細い滑り台と、中段に上れるように丸い石が埋め込まれた上り口があり、なかなか面白い構造になっている。中でも細い滑り台は、中段から見ると象の胴体のような形をしていて、グーンと伸びる滑り台が象の鼻のようにも見える。
中段北側のエリアには「花や緑を大切に」との看板があったが、辺りの植栽にも小まめに手が入れられているようで、庭園風の表情もある、なかなか心地のよい公園だ。
高低差を利用したコンクリート製のすべり台
下段に下りていくと、立派なつり橋型の木製遊具が置かれていた。左右の2本の大きな柱からチェーンでつられた小さな丸太が足場になっており、ちょっと足を掛けてみるとグラグラと不安定に揺られてしまう。しかし、この日見かけた子どもたちは、嬉々として橋を渡っていた。
丸太を利用した遊具 ⇒
住宅地の中にある公園ということで、「小さな普通の公園だろうか」と思っていたが、高低差を生かした面白い公園だった。帰り際、丘陵地の狭間からは浅川対岸にある豊田方面の住宅街がよく見渡せた。
(上)公園の横の道から北側を見る (右) レトロな水飲み場
(2018年3月掲載) 地図
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