小さな散歩道

日野中央公園 (日野市神明2丁目)

 
(左) カラフルな丸いベンチのある散策路   (右) 子どもたちが好きなステージ


芝生広場

復元住宅

日野駅から「高幡不動駅」、「豊田駅北口」行きのバスに乗り「日野市役所」で下車。市役所や市民会館(ひの煉瓦ホール)のすぐ向かいが、日野中央公園(22,849u)。日野市の代表的な公園で、広大な芝生の広場に、テニスコートと野球場が併設されていて、大人から子どもまで楽しめる。園内は高低差がない平らな土地なので、雑木林の中を通る遊歩道でのウォーキングやジョギングなどにも適している。

  烽火台(のろしだい)をイメージしたオブジェ(1985年、常松大純制作)のある入口を入ると、そこは中央広場。その奥にイベントなどに使われることが多い屋外ステージがあるが、この日は子どもたちの絶好の遊び場となっており、子どもたちは縦横無尽に駆け回っていた。
  広い園内にはケヤキやサクラ、ユリノキなど、緑が多く茂っており、雑木林の中を散策路が伸びている。春の風を受けながら、木陰の下を散策するのはなかなか爽快だ。途中にはカラフルなベンチも置かれていていつでも小休止が出来る。樹木には細かな説明書きも取り付けられてるので、枝や葉っぱの形を見ながら樹木観察もおすすめ。
  園内右手に高く伸びた木々に囲まれた開放感に溢れた芝生広場がある。小さな子どもの手を引く親子連れや、ペットの散歩を楽しむ人たちの姿があった。また、傍らでは、鳩の群れが芝生の土の中の虫を一心についばんでいた。
  芝生広場の近くの児童広場には、滑り台やブランコ、砂場などがあり、ここも子どもたちに人気で、夕暮れまで嬌声を上げていた。

  園内右奥の柵に囲まれたエリアには、茅葺きの復元住居がある。これは奈良時代末から平安時代初頭にかけて神明の台地上に建っていた住居を復元したものだ。市庁舎の入口近くで発見された住居跡をモデルにしたそうだ。中に立ち入れないのは残念だが、なかなか精巧にできていて、しばし見入ってしまう。

  屋外ステージの裏手に行ってみると、鳥のオブジェがあった。これは「友情の鳥」というもので、アメリカと日野の中学生を中心に多数の市民と共に製作されたものだ。台座にはレリーフのようなものが刻まれており、当時の子どもたちの思いが偲ばれた。

 
日米の子どもが共同制作したフレンドシップ バード

  5月7日と8日には「第19回ひの新選組まつり」があり、高幡不動や日野駅周辺で「スタンプラリーin日野宿」や「新選組隊士パレード」などが行なわれる。

(2016年5月掲載)  地図


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