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高幡不動駅で降り、「聖蹟桜ヶ丘駅」、「百草園住宅中央」行きのバスに乗り、「百草台公園」で下車。バス停の目の前が百草台自然公園。丘陵地の樹林を生かした公園であり、桜や山野草をはじめ、さまざまな植物が生息している。また、木々の生い茂った丘の頂上には展望広場が作られている。
バス停近くの入口から入ると、石に囲われた池でつがいの鴨が水浴びをしていた。この池には小さなかわいらしい木の橋が渡してあり、この橋が園内のいいアクセントになっている。橋の下をちょろちょろと流れる水は、片側の丘陵部から湧き出しているように見えた。
トイレの先へ進むと、桜の木に囲まれた広場があり、隣接する小学校側は芝生の広場になっている。ここでは運動や犬の散歩を楽しむ人たちがおり、ワンちゃんも芝生の上を嬉しそうに駆け回っていた。また、近くの花壇では一列に植えられたパンジーが、水色と黄色の花を見事に咲かせていて、来訪者の目を楽しませてくれる。
ここには丘を登る階段があり、下から見上げると、ちょっとした「山」という雰囲気だ。途中に散策路の伸びる木製の階段を登って頂上へ到達すると、展望広場にはベンチが2組置かれていた。周囲の伸びた樹木に多少視界を遮られるが、高台からの景色はなかなか爽快だ。当日はあいにくの曇り空であったが、天候がよければ富士をはじめとする山々や、所沢の西武ドーム、新宿の高層ビル群まで見渡せるそうだ。またここは夜景が美しいスポットとしても知られている。
裏手に回ってみると、レンガ色とクリーム色に彩られた建物があった。これは東京都水道局・三沢配水場の給水塔のようだ。風変わりな給水塔の先を降りていくと、斜面にひっそりと梅の花が色づいており、春の訪れを告げていた。
(2015年4月掲載) 地図
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