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立川駅北口の1番バス乗り場から「瑞穂営業所」、「箱根ヶ崎駅東口」などのバスに乗り、「立川消防署」で下車。このバス停の目の前にあるのが立川防災館だ。多摩モノレール「高松駅」から徒歩15分。様々な体験やゲームを通じて、楽しみながら防災の大切さを学ぶことができる。
まず受付に行くと、体験スケジュール表を手渡され、希望の体験コーナー(1体験30分程度)合わせて予定を組んでもらえる。今回は「防災ミニシアター」、「地震体験」、「煙体験」の3つを選んだ。 また、いずれの体験コーナーもインストラクターが案内してくれる。
本格的な造りのミニシアターでは、3.11東日本大震災の記録映画を上映していた。大画面で見る当時の映像は迫力があり、地震の場面では座席も合わせて振動する。また、震災から数年経った今だからこそ、当時のことを落ち着いて捉え直すことができるようにも感じられた。
地震体験室では、リビングに見立てた部屋で地震を体験する。揺れが来ると分かっていても、強烈な振動の中では机の下にもぐる。3.11の時と同じ震度7では机の脚に捕まるのが精一杯だった。
地震が起きたらテーブル下などにもぐり、家具の転倒などから身を守るのが最初で、火の元の消火はその次。ゆれが収まったらドアを開けて出口を確保。外に出るときは電気のブレーカーを切って出ることを教わった。電気が復旧したときに、電気ストーブなどにスイッチが入り火災の原因になるからだ。
煙体験室では、火災時に煙を吸わずに避難する方法や、煙の特性を学ぶ。煙が充満する迷路のような暗い室内で、あわてずに出口までたどり着くのはなかなか難しい。
他にも人形を使って行う応急救護訓練や、スクリーンに写し出された火災映像を用いた消火訓練が体験できる。また、テレビゲームのように楽しめる防火ゲームのほか、児童コーナーも設置されていて、子どもたちにも楽しめるつくりになっている。
この日は休日のためか、多くの団体客や家族連れが見受けられた。防災といっても堅苦しさは全くなく、楽しみながら日頃の意識づけができる貴重なスポットだ。
■立川防災館 立川市泉町1156-1 ウェブサイト
開館時間/9:00〜17:00
休館日/毎週木曜、第3金曜
料金/ 入場無料
問合せ/TEL 042‐521‐1119
(2015年3月掲載) 地図
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