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京王高尾線の京王片倉駅。この小さな駅は、ホームから富士山が望めることで知られている。傾斜地に駅が建っているので、線路は高尾山口寄りは地平にあり、北野駅寄りは高架となる。下りホームの高尾寄りには高い柵と木々にも阻まれるため、見晴らしはよくない。眺望スポットは、同じ下りホームの北野寄り。こちらは柵も低く、眼下に広がる街並みや、奥多摩や丹沢の山々が一望できる。
取材当日(2013年12月13日、午後)は晴天であったが、あいにく富士山の上には雲が広がっていて、なかなか全貌がくっきり見えない。山から吹き降ろす風も冷たく、駅の表示板で風をしのぎながら雲がなくなるのを待った。一旦改札口を出てみる。国道16号線をまたぐ歩道橋に登ってみたが、建物などに阻まれて、富士山は望めなかった。
上りホームと下りホームを繋ぐ連絡通路があることに気が付いた。線路をまたいでおり、一段と高い場所から眺望を楽しむことができる。ガラス越しではあるが、富士を望むことができた。16時50分、太陽が沈む頃になると、ようやく富士山のシルエットを拝むことができた。この日も近くにはカメラを持つ人の姿が見られるなど、ここはダイヤモンド富士のスポットとしても有名なようだ。
青い空に浮かぶ真っ白な富士山を撮りたい。翌日14日の午前中は晴天だったので再び京王片倉駅へ。だが雲がかかっていた。翌15日早朝、自宅から富士山を見ると雲一つない晴天。再び京王片倉駅へ。9時、やっと美しい富士山を撮影することができた。
同駅から南に徒歩10分足らずで片倉城跡公園に着く。だが現在同公園は改修工事で3月下旬まで閉鎖中だった。園内には彫刻が多く設置され、水車もあり、4月にはサクラが楽しめる。
(2014年1月掲載) 地図
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