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京王線高幡不動駅の北口を出て1分足らず、目の前にこんもりした森が見えて来た。 ブロック塀に囲まれた入り口を入るとすぐ、石の鳥居が立っており、額の部分に 「若宮愛宕神社」と彫った石板がはめ込まれている。
鳥居の左脇に高さ1メートル余りの岩が鎮座していた。小山のような形をしたその岩は、 ご神体なのだろうか。しめ縄が張ってある。灰緑色をした表面に、白い模様が浮かんでおり、 じっと見つめていると、竜が口を開けて飛んでいるように見えた。想像をこらして眺めると、 さまざまな姿に見えるかもしれない。
石で出来た本殿の左横に、こじんまりした赤い鳥居が立っており、横木の部分に 「正一位小野稲荷大明神」と書かれていた。その奥のほこらは、これも素朴でひっそりしている。
境内にはケヤキ、桜、イチョウなどの大木に混じってシュロの木も何本かあり、 まさに「神社の森」を形成している。数本の大木には、しめ縄が張ってあり、ご神木のようだ。 そうした環境が地域に貢献しているからだろうか。一角に「みどり保護登録樹林」と書かれた看板が立っていて、 貴重な自然や文化財が存在していることを示していた。
(2007年11月掲載) 地図
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