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京王線高幡不動駅北口から商店街や住宅地を通って、程久保川沿いの遊歩道を歩くこと約15分、 橋のすぐそばに入り口がある公園に出た。子どもたちの、元気な声がにぎやかに聞こえた。 隣接した市立幼稚園にたくさんの子どもや親が集まっている。終了時間なのだろうか、親に連れられて帰る子どももいる。
園内に入ると立て札が2本立っていた。左側の立て札によると、このあたりは明治初めまで、 武蔵野国多摩郡三沢村字立花(むさしのこくたまぐんみさわむらあざたちばな)と呼ばれていた。 三沢とは、村内に湯沢、中沢、小沢の沢があるところからこの名がついたそうだ。 といっても、今は付近を見渡す限り、程久保川が流れるだけで、沢は見当たらない。 時代の流れとともに、沢の流れも変わってしまったのだろうか。
園の中央は、直径30メートルはありそうな、円形の砂場のようになっている。 その一角にバスケットボールのゴールが1本立っていた。ゴールの手前にくぼみがあって、雨上がりのせいか水がたまっている。 くぼみは、ここを大勢の子どもたちが踏み固めたことを物語っているようだった。 もう一つの人気の的、ターザンロープとともに、晴れた休日などはにぎわうのかもしれない。
帰り際、橋から程久保川をのぞくと、大きな鯉が何十匹も身を寄せ合い泳ぎ回っていた。
(2006年11月掲載) 地図
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