しごと日記Q&A編

  学生の方、夏休みは朝刊配達後、どのように過ごしていますか。学校は休みかと思いますが、宿題など勉強をしていますか。それとも休みを満喫して出掛けたりしていますか?
(2024年9月号掲載)

  9月に入りました。立春から数えて210日目にあたる日は「二百十日(にひゃくとおか)」と呼ばれ、台風の多い日とも言われます。毎年9月1日前後となりますが、今年は昨日8月31日が二百十日でした。今春入社した新人君や新聞奨学生たちも、これからやってくる台風の中の配達を無事に乗り切ってほしいものです。

 さて、ASAで働きながら大学や専門学校に通う新聞奨学生たちも、長かった夏休みが終わり、もうすぐ2学期(後期)の授業が始まります。なかには9月いっぱい夏休みで10月から授業再開という学校もあるようで、うらやましい限りです。

 新聞奨学生の場合は、学校が夏休みに入っても、新聞配達・集金業務が休みになるわけではありません。仲の良い友人たちとあちこち旅行したり、夏休みの間、観光地での住み込みアルバイトに精を出したりというように、長期で出かけることはできません。こういうちょっとした辛抱も、早めの社会勉強ということになるのでしょうか。もっとも、当の奨学生本人に聞いてみると「日中の授業がない分、朝刊配達後に思う存分眠れるんでうれしいです」という答え。彼らなりの夏休みを満喫しているようです。

 もちろん、この時期に連休を取って実家に帰省する者もいます。飛行機やフェリーを利用しての帰省では、台風や荒天に備えて、早めに実家を発って東京に戻ってくることもあります。それでも、久しぶりに家族や地元の友人たちに会えた彼らの顔には、笑顔が張りついています。

 さて、宮沢賢治の「風の又三郎」の作中、主人公の又三郎が山間の小さな小学校に転校して来るのは、2学期初日の9月1日と書かれています。「風」の又三郎という題名も、二百十日からの連想なのでしょう。

 明日から新学期です。

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