しごと日記Q&A編
冬の配達でのエピソードを紹介してください。
(2011年1月号掲載)
冬の配達でつらいのは、ひとことでいうと寒さと天候です。バイクに乗っていても寒さで体全体が硬くなります。特にハンドルを握っている手は軍手を2枚重ねにしても、かじかんで思うように動かなくなってしまい、途中で止まってエンジンに手をかざして温めたりします。
雨や雪が降ると寒さを何倍にも感じます。顔はずぶ濡れになり、鼻水が垂れていることもわからなくなります。出勤前に起きたときベランダの方から雨が降る音が聞こえると、「聞き間違いでありますように」と祈りながらカーテンを開けます。願い叶わず雨が降っていると一気に現実に戻り、気合を入れ直して出勤します。
運転していて一番怖いのは路面が凍結している時です。毎日その地域を配達している担当者は「ここは危ない」というポイントがある程度わかっていますが、慣れていない新人や担当者が休みの時に配る「代配」の社員はわかりません。そのため、徐行運転をして注意していても、思わぬ場所ですべって転倒しそうになることがあります。
雪解け水にも悩まされます。雨であれば、次の日には濡れていたポストも乾きますが、雪は何日もかけてとけていくので、天気が良い日に普段どおり配達した新聞に屋根から雪解け水がたれて濡れてしまうようなこともあります。このような場所にポストが無いかなど、位置を確認するような気配りが必要になります。
このように、この時期ならではの苦労がありますが、冬を乗り切ったときの達成感は格別です。
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