しごと日記Q&A編

  新聞販売店では年末年始に向けてどのような準備をしているのか教えてください。
(2010年12月号掲載)

  新聞販売店では、年末年始に向けて12月中旬から様々な準備を始めます。まずは、12月30日から1月4日までのチラシを作り置きする作業があります。作業は、午前の部(朝刊終了時〜13時まで)と午後の部(13時〜20時まで)に分けて行います。折り込みチラシを組み込む作業は機械を使って行うため、機械を扱える2〜3人とチラシを手作業で揃えて所定の棚に入れていく3〜4人に分かれて行います。そのため、事前に人員配置をしっかり決めておき、作業がスムーズに行われるように何度も打ち合わせをします。
  31日にすべてのチラシ作業を終えると、店舗の大掃除です。事務所、倉庫、食堂、作業場、バイク置き場、エアコンの清掃、蛍光灯の取り替えなどがあるため、それぞれの持ち場での責任者を決めます。大掃除が終わると、いつもより少し早く仕事は終わり、元旦の朝刊配達に向けて体力を温存します。
  元旦は、一年で一番チラシの量が多く、配達が普段の倍以上の時間がかかるため、従業員総出の特別体制です。初めて元旦の配達を経験する新人社員の配達の補助をする人、新聞に折り込みチラシを入れる作業を手伝う人、バイクに積みきれなかった新聞をそれぞれの地区の近くまで車で新聞を運ぶ人などを決めて、各地区担当者と念入りに打ち合わせを行い、ミスなく余裕を持って配達ができるようにします。
  朝刊の配達が終わると、全員で新年会を行いますが、元旦の朝7時頃から開いているお店はほとんどないため、事前に無理を言って開けてもらったりしています。新年会が終わると、電話番で残る社員を除き、業務終了です。
  翌日の1月2日は、年間で唯一、朝夕刊ともに休刊となる日で、一番ほっとする日です。

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