しごと日記 Q&A編
全員で休める「夏季休業」はありません。
読者の皆様が、お出かけになるピークは、8月13日〜15日のお盆の時期だと思いますが、
この時期も新聞は休刊とはなりません(今年はたまたま暦の都合で8月13日が休刊日になっています)。
配達スタッフが休暇を取ったら、そのエリアの新聞の配達は無し……というわけにもいきませんから、
代わりに配達する「代配」という役職のスタッフがいます。
このように、新聞販売店では、地区担当者の配達を代配スタッフが代わりに受け持つことで、
交代制で休みを消化しています。代配スタッフの人数も限られているので、
全員が同時に休みが取れるわけではありませんし、交代制ですから、まとめて休暇を取るにしても3〜4日が限度です。
この短い休みを利用して、実家に帰省したり、旅行に出かけたりと、それぞれ休暇を楽しんでいます。
「今年のお盆は親族の○回忌が……」「実家が過疎地なので、
盆休みでみんなが帰省したときに成人式までやっちゃうんですよ〜」という場合は、
優先して休暇を取れます。もっとも、最近では、お盆で実家に帰省するというスタッフも少なくなりました。
九州や中国地方などの遠方から上京しているスタッフが多いため、
帰省してもゆっくりできるのは少しだけになってしまいますし、飛行機や新幹線などの混雑を考えると、
思わず東京に留まってしまうのかもしれません。
でも、一番大きな理由は、盆や正月を気にしなくなったということでしょう。
一番暑くなるこの時期の配達は、ひと苦労です。
猛暑の日の夕刊では、アスファルト道路からの照り返しで、かげろうが揺らめいています。
そんな中を、ボーッとする頭を振りながら、汗だくで配達します。
まるで、砂漠でオアシスを求めてさまようキャラバンの一隊のような気分で、まさしく「東京砂漠」です。
手で握った新聞や、マンション配達の際に、脇に抱えた新聞が汗で破れてしまうこともあるので、
軍手をしたり、長袖を着て配達することもあります。
朝刊後、夕刊後、就寝前と一日に何回もシャワーを浴びて、水道代が跳ね上がってしまうのも、この時期です。
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