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都営地下鉄浅草線西馬込駅南口から南馬込桜並木通り(桜のプロムナード)に沿って徒歩10分。歩くのが苦手という人には大森駅西口からバスをおすすめする。東急バス4番「荏原町駅入口」行きで「万福寺前」で下車すると、徒歩5分で着く。
住宅街の坂の上に熊谷恒子記念館はあった。同記念館は近代を代表する女性書家・熊谷恒子(1893〜1986)が生前暮らしていた家を改修し、1990年に記念館として公開した。
恒子は、代々医者の家系である江馬家の次女として京都に生まれ育つ。1914年に熊谷幸四郎との結婚を機に東京へ転居。1936 年には大田区に自宅(現・熊谷恒子記念館)を構え、晩年まで暮らした。作品だけでなく長年暮らした住まいや庭園も保存されており、一人の書家が歩んだ創作の息づかいを身近に感じられると多くの書道愛好家や地域の住民が訪れている。
1階は暖炉のある応接間と居間(2部屋)が展示室になっている。流麗なかな文字で書かれた作品と愛用の筆、硯、墨なども展示。階段を上がって2階に行くと、洋間と和室の展示室だ。しばし額に入った色紙の文字を眺める。熊谷恒子のやさしい人柄が文字からうかがえる。

(左)
1階の暖炉のある応接間 (右)1階展示室
現在は、かなの美展「熊谷恒子の原点―『古今和歌集』を中心に振り返るー」が開催中だ。平安時代に醍醐天皇(885〜930)の勅令により編纂した勅撰和歌集である『古今和歌集』を題材として、恒子のかな書の原点となった初期作品を紹介している。

(左) 2階展示室 (右) 恒子愛用の筆、硯などの道具類
同記念館から歩いて2分のところに今年2月にオープンした「馬込アートギャラリー」があり、その2階に熊谷恒子関連の常設展があると聞き、行ってみた。馬込アートギャラリーとは、区民から寄贈された大田区ゆかりの作品を所蔵・展示し、地域の創造力を育む施設だ。
2階にその常設室があった。書道具類を中心に、恒子の経歴や資料を展示してあった。日頃から揃えていた「筆、硯、紙、墨」の文房四宝の他に、文鎮や水滴、書道具箱など恒子さんの愛用品も並ぶ。
熊谷恒子関連常設展「熊谷恒子の世界 第U期『土佐日記』」が7月11日〜11月29日開催予定。
(右)熊谷恒子肖像
■大田区立熊谷恒子記念館 TEL:03-3773-0123
開館時間/9:00〜16:30(入館16:00まで)
休館日/月曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始(展示替えなどで臨時休館あり)
入館料/16歳以上100円、6歳以上50円、65歳以上と6歳未満は無料
(2026年7月掲載) 地図
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