小さな散歩道

中原平和公園(川崎市中原区木月住吉町3‐1)


子どもを抱き上げる女性像「平和への誓い」

野外音楽堂

公園内を流れる二ヶ領用川にかかる藤棚

「はだしの広場」のじゃぶじゃぶ池

「冒険広場」の複合遊具


核兵器廃絶平和都市宣言の碑

 東横線元住吉駅下車徒歩5分という近さが魅力。駅の改札を出て左のオズ通り商店街を抜け、綱島街道に出たら左へ(丸子橋方向)。労災病院前交差点の右角が川崎市立中原平和公園だ。入口にある地図を見ると県立住吉高校を囲むように公園が作られているようだ。

 戦後、東京航空計器株式会社の工場を米軍が接収、木月米軍出版センターとして使用していたが、昭和50(1975)年に全面返還された。これをきっかけに、木月住吉公園と中原公園を統合し、恒久の平和を願い、文化の香り漂う公園として昭和58(1983)年に中原平和公園になった、とあった。
  園内には平和を象徴する母子像「平和への誓い」、「核兵器廃絶平和都市宣言の碑」も。子どもたちの夢を育むはだしの広場、冒険広場、野外音楽堂など各施設がある。

 植え込みの中に「長崎の花 アジサイ」と「ヒロシマの花 夾竹桃」の立て札があり、そばにそれぞれの植物が植えられていた。

 県立住吉高校のグランドを右にみながら、内外の著名な作家の彫刻9体が並ぶ「彫刻広場」を行くと二ヶ領用川にぶつかった。橋を渡った所には「キャッチボール広場」、そして「はだしの広場」が続く。公園の真ん中に浅い池があり、小さな子どもたちが大騒ぎしていた。通称「じゃぶじゃぶ池」と言われているそうだ。
  毎年4月20日〜9月20日の10時〜16時が流水期間で、その間は水遊びを楽しむことができる。広場内には足洗い場があり、軽く汚れを落とすこともできる。近くには公衆トイレもある。ウッドデッキと人工芝が敷かれていて、流水期間以外でも子どもたちは走り回って遊んでいる。広場の周りには木陰があるので、ベンチに座ったり、シートを敷いてピクニック気分も味わえると大人気。

 その先にある冒険広場には2つの複合遊具と砂場、スプリング遊具が設置されていて、ここも休日には子どもがいっぱいでにぎやかだ。
  冒険ひろばのすぐ近くには、市ノ坪中村通公園というブランコがある小さな公園もあるので、合わせて利用も。

 帰りは、園内の西側の角にある「川崎市平和館」に寄る。ちょうど「戦後80年 川崎大空襲記録展」が開催中だった。(5月6日まで)
  昭和20(1945)年4月15日に起こった、川崎大空襲から80年目の節目に当たる本年、戦争の悲惨さを伝え、市民の平和に対する理解を深めるための企画だ。入口右側にある防空壕の体験コーナーへ。そこを出て、空襲関連の写真展示など見学する。

■川崎市平和館

開館/9:00〜12:00
休館/毎月曜と第3火曜 (5月5日は開館)
入館料/無料

(左)「大地に生きる母子」
(右) 「はばたけ」像(共に彫刻広場で)

(2025年5月掲載)  地図


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