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(左)整備されている竹林 (右)広場
目黒駅から大岡山小学校行きのバスで20分。「碑文谷三丁目」下車。バスの進行方向を見ると左にこんもりした森が見える。そこがすずめのお宿緑地公園だ。7,493.72平方メートルと広い。
竹林やシイ、ケヤキの高木が残る公園の中に一歩足を踏み入れると、涼しい空気が流れ、ほっと一息する。
入口に掲げられた目黒区による説明版によると、この付近は昭和の初めまで目黒でも有数の竹林で、良い筍が採れたそうだ。竹林には無数のすずめが住み、早朝どこかに飛び立ち、夕方に群れを成して帰ってくることから、人々はここを「すずめのお宿」と呼ぶようになった。
長年一人暮らしだったこの土地の所有者が亡くなって、そのご遺志で土地が国に寄付され、それを借り受けた目黒区が竹林を整備し、1981(昭和56)年に公園としてオープンした。
園内は東西に長く、竹林の木漏れ日の下を歩きながら南に行くと広場があり、その先には遊具で遊ぶ子どもたちのエリアもあった。この周りにはベンチが置かれ、ご近所の高齢の方々が談笑していた。読書を楽しむ青年もいた。
公園には水飲み場とトイレが用意されているので、この夏の猛暑からの避難場所としてオススメしたい。
古民家の門
北側の一画には古民家が移築されていて、開放日には無料で見学ができる。江戸時代に代々「年寄」という村の重要な役職を務めた旧衾村(ふすまむら。現在の環七通り西側の緑ヶ丘あたり)に住んでいた栗山家の主屋(目黒区指定文化財)を、移築・復元したものだ。
帰りは隣接する碑文谷八幡宮を参拝して、バス停「碑文谷三丁目」から目黒行のバスに乗って帰路に着いた。
■古民家
公開時間/9:30〜15:30
休館日/月曜と火曜(祝日の場合は公開し翌日休館)
(2024年8月掲載) 地図
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