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(左)
沼部隧道を多摩川駅方向から見る (右) 沼部方面から見る
東急多摩川線の多摩川駅南口から線路を左に見ながら沼部方面へ進む。鮎焼きの大黒堂の前を通り、浅間神社の階段下前の踏切が開くのを待つ。ふと右を見ると田園調布中央病院新築移転工事と看板のある建設中のビルが目に入った。踏切を渡り線路を右に見て進むと中原街道にぶつかった。その下のトンネルが「沼部隧道ずいどうともすいどうとも読む)」だ。
同隧道は大田区最古の隧道で、丸子橋に接続する築堤に開けられたものだそうだ。高さ2.3メートル、長さ約約2メートル。昭和9(1934)年完成したということは90年前になる。
中にあるマンホールも古く東京府時代のものと参考書籍にあった。よく見ると中央の紋章が確かに東京府のマークだった。東京都が誕生したのが昭和13(1943)年だからそれ以前に設置されたわけだ。今でも現役とは驚く。
(左)
トンネルの先は沼部 (右) 東京府のマークがついたマンホールのふた
トンネルの中は日陰になり少しさわやかな風が抜けたような気がした。トンネルを抜けると左に六郷用水が流れていた。桜並木の下を沼部駅に向かう。用水の中では真鯉、緋鯉がゆったり泳いでいる。
この「ASAだより」が発行される頃には桜は満開となり用水の遊歩道は賑やかに。藤棚のあるところの四つ角の右が沼部駅だ。左の坂が福山雅治さんの歌に歌われている「桜坂」。坂の両側が桜並木になっていてお花にスポットだ。
(2024年4月掲載)
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