小さな散歩道

雪谷大塚稲荷神社(大田区雪谷大塚町14?13)


社殿を見上げる

稲荷神社の怪談を横から見る。
同神社が古墳の上にあることが分かる

社殿から鳥居を見る


雪谷大塚稲荷神社の鳥居

 東急池上線・雪が谷大塚駅下車、中原街道を左に歩いて環状八号線にぶつかったら右へ。ふくし公園、田園調布消防署を過ぎて初めての路地を右に入る。左に神社の赤い「稲荷大明神」と書かれた旗が見えるからすぐわかる。向かいには調布大塚小学校がある。

  入口に立つ説明版は劣化してほとんど判読不明だが、どうやらお稲荷様がまつられている地点は「鵜木大塚古墳」のようだ。石の鳥居、朱赤の鳥居をくぐって石段の下へ。左右には、こま犬ではなく怖い表情をした立派なこま狐様がいらっしゃった。石段を16段上り、社殿へ。


社殿内の祠

 多摩川沿いは多摩川浅間神社のすぐそばにある「亀甲山古墳」をはじめ、多くの古墳が見つかっている場所だ。鵜木大塚古墳は円墳で高さは約6メートル、直径は約27メートル、同神社はその南隅にある。いつ頃から、この古墳に稲荷大明神が祀られるようになったのかははっきりしないが、江戸時代末期にはもう現在地にあったようだ。石段を登り、社殿の前で後ろを振り返ると何となく大昔に戻ったような気分になるから不思議だ。

 環八に戻り右に進む。近くに元大関・豪栄道親方の「竹隈部屋」があると、ふくし公園で会ったおじいちゃんから聞いたからだ。ありました。歩道橋のたもとに「牛ちゃん」という居酒屋さん(1階)、焼肉屋さん(2階)が入っているビルがあった。その居酒屋さんのガラスに「雪谷大塚に初の関取誕生」「祝・豪ノ山 竹隈部屋」と書かれ、豪ノ山関の写真が貼ってあった。左に進むと「竹隈部屋」の看板がかかる入口があった。「今は、九州場所でみなさん出かけてお留守よ」。近所の方が教えてくれた。稽古場は地下にあるそうだ。

(2022年12月掲載)  地図

(右)元大関・豪栄道親方の「竹隈部屋」

 


小さな散歩道 目次へ 前へ  次へ