あなたの町の朝日新聞店 | 小さな散歩道 目次へ |
正一位稲荷大明神
東急池上線雪が谷大塚駅から徒歩10分。
駅の改札を出て、中原街道を左に、多摩川方面に歩く。高速道路をくぐり、街道の1本左の道(お弁当屋さんの左を走る道)を進む。嶺町文化センターの前を過ぎ2つ目の十字路を左に入り、大田区立田園調布保育園を過ぎ、最初の十字路を右に。
田園調布本町児童公園手前の小さな神社が正一位稲荷大明神だ。赤いのぼり幡が何本も立っているからわかる。東調布第一小学校近くに稲荷橋交差点があるが、この神社は少し離れた所にある。交差点を目ざすと迷うので、田園調布本町児童公園を目印にすることをおすすめする。
正一位は「しょういちい」と読み、国家の制度に基づく等級で、正一位から正六位まで15階級あり、その最高位が「正一位」とか。ここの稲荷大明神は最高位だけど規模は極小さい。どうやら鎌倉時代の後鳥羽天皇が稲荷神の本社である伏見稲荷大社を訪れた時に、分霊先でも「正一位」を名乗ることを許可したので、現在も日本全国で何万社もあるという。ここの正一位稲荷大明神もその一つなのだろう。
隣接する大田区立田園調布本町児童公園で大木のサクラやクスノキのもとでブランコをこぎながら、小さな神社にもいろいろな物語があって面白いと思った。
なお、同神社には沼部駅からも、御嶽山駅からも近い。
(2021年12月掲載) 地図
小さな散歩道 目次へ | 前へ | 次へ |