小さな散歩道

田園調布せせらぎ公園 (大田区田園調布1丁目)


東京の湧水 57選

湧水池に流れ込む滝

大山坂と呼ばれる起伏のある長い階段

桜の下で

1月にオープンしたせせらぎ館

  東急東横線、目黒線、多摩川線の「多摩川」駅下車。改札を出て左に行くとそこが田園調布せせらぎ公園だ。公園面積は約3万5000平方メートル。園内に今年1月オープンした「田園調布せせらぎ館」脇の入り口から入る。

  原っぱでは、よちよち歩きの子どもとお母さんが遊んでいたり、ベンチで静かに本を読む人がいたり。東側の崖下には滝が流れ込み、湧水池があった。そこには東京の名湧水57選の札が立っていた。カモの優雅に泳ぐ姿をみながら、近くの東屋でひと時を過ごす。


多目的広場では走り回って遊ぶ子どもたちが見られる

  大山坂の長い階段を上って東門近くの草っぱらに。訪問した日(3月23日)は小学生が多く、元気よく走り回り鬼ごっこをしていた。「子どもたちがいっぱいいますね」と公園のスタッフさんに声をかけると「いつもこんなですよ」と笑っていた。
 子どもさんに聞くと「ここの公園は広いから好き」と女の子。あるグループは、明日が小学校の卒業式なので、みんなで一緒に最後の遊びに来たと教えてくれた。子どもたちのにぎやかな声を聞きながら、満開の桜の木の下のテーブルで一休みする。
  フェンスで囲われた多目的広場では、キャッチボールやサッカーの練習をする子どもたちがいた。

  帰りに田園調布せせらぎ館に寄る。同館は地域・文化活動の拠点として隈研吾さんが「森の縁側」などをイメージして設計したという。無料の休憩スペース、区立図書館の本の受取りや返却、レファレンスもできる。有料の多目的室、集会室など。カフェも併設している。

  この公園は昭和54(1979)年まで約50年間「多摩川園」という遊園地として市民に親しまれていた。せせらぎ館2階北側のスペースにある広報用受像機から、ちょうど昔の「多摩川園」で市民が遊ぶ様子を写した映像が流れていた。

■田園調布せせらぎ公園
開園時間/4月〜9月……7:00〜18:00
  10月・2月・3月……7:00〜17:00
    11月〜1月……7:00〜16:30
■田園調布せせらぎ館
開館時間/9:00〜22:00
     (窓口受付時間 9:00〜19:00)
休館日/毎月第2木曜(祝日の場合はその翌日)と
     年末年始

(2021年4月掲載)  地図


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