小さな散歩道

ふくし公園 (大田区雪谷大塚町13-20)


階段うんどうの遊具


 雪が谷大塚駅から徒歩5分。中原街道と環八の交差点近く。園内の真ん中に太い桜の木があり、訪問時は満開だった。白い花をいっぱいつけたコブシ、朱赤色の花を付けたボケも咲いている。この公園は「雪谷タンポポの会」がふれあいパーク活動として運営管理、点検活動をしている。

  桜の木の下で子どもたちが縄とびをしたりして遊んでいた。男の子が「だれかー、つかまえてー」と叫びながら全力で走り回っている。そう言われて女の子が追いかけ始めた。ほほえましい光景に心が和む。

  あるお母さんが小学校低学年の女の子の手を取りながら角材の上を歩かせていた。そばには「ふらつかなうんどう」と書いた看板があった。「腕をまっすぐにのばす」「歩幅は小さくゆっくり歩く」とイラスト入りで解説。効果は「緊張の持続によって姿勢が良くなり、ふらつきにくくなります」と書いてあった。


手前に上腕うんどう遊具、その後ろが全身のびのびうんどう遊具

  園内を見回すと健康増進遊具があちこちに設置されていた。つまずかない運動、背中と腰を伸ばす運動、腕立て伏せ運動、階段運動、腹筋背筋運動、上腕運動、全身のびのび運動、そして先程の親子がやっていたふらつなかい運動の8種類。この「ふくし公園」は別名「うんどう遊園」と大田区では名付けている。「運動不足の人や体力の維持・改善を必要としている人が、自分の体力水準に合わせ楽しみながらできるよう、スポーツ医学の分野及び実践指導の立場から開発された健康増進施設です。」と書いてあった。それで「ふくし公園」ということが分かった。


台に上向きに寝て、腹筋と背筋運動の説明板

  この公園では月2回(第2、第4木曜午後)介護予防教室が開かれているが、新型コロナウイルス感染予防のためしばらく中止だそうだ。
  小川も設置され和風の公園だが、冬だからか水は流れていなかった。

(2020年4月掲載)

地図


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