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住宅内の小さな児童公園
雪が谷大塚駅南口改札を出て、地上に降りて左に伸びる大型スーパーオオゼキがある雪谷商店街を真直ぐ6、7分歩くと右側の住宅街の中にある。「ひげやま」と読む。鎌田と田園調布を結ぶバスのバス停に「日下山」というのがあるのを思い出した。
2月19日午後に訪問。きれいに手入れの行き届いた児童公園だ。石積みと植木の植栽が和風庭園の雰囲気を作り出している。ピンクのしだれ梅、白の梅の花が満開だった。
小学校入学前の小さな子どもが、お母さんに見守られてすべり台に興じていた。うつぶせになって滑ると、出口のところで顔面を土にたたきつけることになるので、お母さんたちは必死で滑ってくる子どもを受け止めていた。またがって前後に動かして乗る黄色のピョンピョンうさぎも人気で、順番を待つ子も。
(左)人気の複合遊具 (右)石積みと植栽が美しい和風児童公園
そのうち小学生のお姉ちゃんたちがあそびに来た。すべり台のついた複合遊具の一部分に大小の穴のあいたボードがあり、穴に足をかけてクライミング。「ボルダリングみたいね」と声をかけたら「あれは手の指の力がないとできないけど、これなら足を引っ掛けるだけで、スイスイ登れるから面白いです」と。
公園の中央あたりに枝を大きく伸ばした太い桜の木があった。「さくらの季節には見事よ、散るときは花びらで公園の地面がいっぱいになるから、またその時にいらっしゃい」とお孫さんを遊ばせに来ていた地元のおばあちゃん。
(上)真ん中に桜の木の幹が (右) 東司の看板がかかるトイレ
複合遊具のそばに、白壁の細長い不思議な建物があった。ドアの上に「東司」と書いた看板がかかっていた。「ひがしのつかさ?」。開けると、トイレだった。さっきのおばあちゃんに尋ねると「とうすと読む。トイレのことだよ」と教えてくれた。恥ずかしいが初耳だった。早速スマホで検索すると東司とは、寺院でのトイレの呼び名で、東司の語を使うのは曹洞宗で、 臨済宗では雪隠(せっちん)というと出てきた。もしかして、以前この場所に曹洞宗のお寺があったのでその名残でトイレに「東司」と看板を付けたのか。大田区に問い合わせると「それは違うと思います。区内の西側の和風公園のトイレには『東司』とプレートを付けていますから」という返事だった。
(2020年3月掲載) 地図
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