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東急多摩川線下丸子駅から徒歩10分。真っ直ぐな道ではないが商店街や住宅街を多摩川方向に進むと下丸子諏訪神社のある五差路に出る。ちょっと迷うが、同神社の左側の道を行くと下丸子公園交差点にでる。この角が公園だ。約1万2813平方メートルとかなり広い。
東側の入り口から入る。左手はちょっとした丘(築山)になっていて、黄色い小花のジニアや、朱赤のサルビアの花など20種類近い花が植栽されている花壇が美しい。花壇の一部は下丸子公園愛花会の皆さんがボランティアで花の手入れを行い訪れる人々を楽しませてくれている。
ゆるい坂道を登って行くと水の吹き出し口があり、せせらぎとなって池に注ぎこんでいた。池には、木組みの渡し場が造られ、小舟が一そうつながれていた。子どもたちが渡し場から小舟に飛び乗って遊んでいた。
これは、多摩川を川崎側に渡るために古くからあった、「矢口の渡し」のモニュメントだった。近くにある「矢口の渡し」についての説明パネルによると、中世の多摩川は今より東へ大きく湾曲していて、現在の新田神社付近にあった。その後も渡し場は多摩川の流れの変遷と共に、その位置を何度となく変えた。大田区内最後の渡し舟として1949(昭和24)年まで存続したそうだ。
ここのせせらぎの流れの運転は5月〜10月。水量も多く、毎年、夏には水遊びをする子どもたちでにぎわう。
傍らに立つ看板に「この流れる小川の水は循環しているので、飲んではいけません。遊んだあとは、手や足を水道水でよく洗いましょう」あった。
右手は「わんぱくトリデ」と呼ばれるコンビネーション遊具や大きな砂場を主体とした子ども広場。他には多目的広場やテニスコート場、フェンスに囲まれた、フットサルコートとバスケットボールのハーフコートがある運動広場、西側には椅子やテーブルもあるいこいの広場が。
同公園は各世代間に渡って楽しめる造りになっている。近くには、コンビニも大型スパーもあり、飲み物やお弁当の調達に便利だ。有料駐車場10台も。
(2019年8月掲載) 地図
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