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(左) 住宅街の一角にある公園入口
(右) 園内の藤棚。残念ながら花の見頃は過ぎてしまったようだ。左奥に見えるのがプリン型遊具
近所にある地域住民の憩いの場、子どもたちにとっては身近な遊び場。東急池上線雪が谷大塚駅から徒歩11分の、閑静な住宅街の中にある「田園調布一丁目東公園」はそんな生活に密着した公園だ。
園内には、ふもとが砂場になっている三角の山形の「プリンのような形のアスレチック遊具(大田区ホームページより)」と、藤棚ぐらいしかない。トイレや水飲み場、ベンチもいくつか設置されてはいるが、特に特徴的なものはなく、住宅街でよく見かける一般的な公園そのものだ。
決して広くない公園だが、地元の人たち、特に子どもたちには人気の公園のようで、就学前の子どもから小学生まで、小さな園内を所狭しと駆け回っている。小さな小山のようなプリン形遊具には階段や足場が付いていて、子どもたちが何人も歓声を上げながら斜面を登ってはすべり降りていた。保育園1クラスぐらいの人数をはるかに超えると思われる大勢の子どもたちが、思い思いに楽しんでいる。それを見守る保護者たちが乗り付けた自転車で、公園脇の駐輪場は満車状態だった。
「キッズパラダイス」のような公園に長居は無用と思い、近くを少し散歩してみた。
公園から南西へ5分ほど歩いたところに、「西守稲荷神社」という小さな神社があった。創建は不詳だが、大正14年(1925)に近隣他地より当地(大田区田園調布1-26)に遷され祭祀されたそうだ。説明板によれば、その頃この地域は西山谷という集落で、その西山谷地域の中央に祀られて西山谷集落を守る稲荷神社との趣旨で「西守稲荷神社」と称されたとのこと。
神社から、雪が谷大塚駅に向かう間に「六間通り」という名の交差点がある。地図ではこの交差点のある道の名称は「六見通り(田園調布通り)」となっている。どちらが正しいのかちょっとネット検索してみると、「六間」についていくつかの情報を見つけた。
この「六間」は道幅のことで、大正7年(1918)から始められた「田園都市」計画によって作られた道なのだそうだ。ただ、道そのものが本当に幅六間(1間は約1.8メートル)あるわけではなく、道路両側の下水道も含めて六間だそう。それまで農村であったこの地で幅の広い幹線道路が誕生し、耕地整理や改修が行われると、碁盤の目のごとく整然とした住宅地が出来上がったという。
雪が谷大塚駅に帰る途中、梅の花の頃に訪れた雪谷大塚中央児童公園を通った。今はツツジの花が満開で「インスタ映え」を狙ってか、赤ちゃん連れの若い夫婦がいろいろなアングルで撮影を繰り返していた。
(2019年6月掲載) 地図
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