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東急多摩川線の沼部駅から歩くこと7分。住宅街の中に「ターザン公園」という愛称で親しまれている田園調布南公園がある。 大田区のHPによると、公園にはキンモクセイの木があるというので、この時期に行けばきっとキンモクセイの香りを満喫できるだろうと期待して出掛けてみた。
公園だけでなく、周辺の住宅街でも満開だったキンモクセイの花 →
東海道新幹線のガード下を抜けて公園に向かう途中、公園に着く前から既に甘い香りが漂っていた。 周辺のマンションのエントランスや住宅の庭など、あちこちにキンモクセイが植えられている。 どこからか、練習中のピアノの音も聞こえてきて、キンモクセイの香りの中でピアノの音色を楽しむという、ちょっとした芸術の秋も味わえた。
田園調布南公園は、規模としてはそれほど大きくはないが、子どもたちが喜びそうな遊具が揃っていて、 遊んでいる子どもを見守る大人が坐るのにちょうど良いベンチなどもあり、地域の住民にとっては日常の生活に密着した身近な公園だろうと思われた。
メインはやはり公園の真ん中にある「ターザン」
ちょうど孫娘とその祖母と思しき女性が、そろそろお昼時ということで帰宅しようとしていた。 帰る前に孫娘が「最後にもう1回やりたい!」とおねだりしたのが、公園の愛称の由来にもなっている「ターザン」だった。 正式には、ターザンロープというらしい。両側に支柱があり、その間に全長15メートルぐらいのロープが渡されている。 そのロープが若干傾斜していて、ロープから下がる縄にしがみ付いてぶら下がると、高い方から低い方に自然に滑り落ちる。 数秒でゴールしてしまうが、滑っている間中、孫娘の明るい歓声が公園に響き渡っていた。
その他、滑り台とジャングルジムが一体化した複合遊具や、今はやりのボルダリングができそうな子ども向きのクライムウォールも。 下にはクッションが埋め込まれ、土の地面より柔らかくなっているので安心だ。鉄棒、ブランコ、砂場などオーソドックスな遊具もあり、砂場の上は藤棚になっていた。
(左)
遊具は新しく充実している。樹齢の古そうなケヤキなどが何本もあった
(右)
遊具の一部は子ども用クライムウォール。奥には藤棚と砂場が
公園のキンモクセイは、入口脇と、公園の柵際に何本かあった。キンモクセイの他にも、大きなケヤキの木が入口にあり、公園の目印にもなっている。 ケヤキの大木は公園内にも何本もあり、遊具は新しいが、木々の樹齢は古そうだった。
公園の近くには多摩川があり、河川敷がゴルフ練習場になっている。この日は見晴らしが良かったので、川沿いの遊歩道からは、多摩川を渡る東海道新幹線の雄姿を見ることができた。
公園近くの多摩川河川敷遊歩道からは、東海道新幹線の鉄橋が見える ↑
(2018年10月掲載) 地図
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