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丘の上の広場のような公園には、小さな東屋もある
間もなく見頃を迎える梅が楽しめるスポットを紹介。
東急多摩川線の沼部駅から徒歩10分、または東急池上線の御岳山駅から徒歩15分、西嶺町の閑静な住宅街にある西嶺高砂公園は、地元では知る人ぞ知る梅の名所だ。大田区内で梅の名所といえば、池上梅園や宝来公園などがあるが、西嶺高砂公園の梅も、記録的な寒さに負けず、既に咲き始めている。
公園は石垣に囲まれ、小さな丘のよう
閑静な住宅街の中にある西嶺公園の入口 →
西嶺高砂公園は、壁面を石垣に囲まれた小さな丘のような公園だ。階段を登って東屋のある頂上のような平らな広場に、紅白合わせて約50本弱。1対3の割合で紅梅の方が多い。訪れた1月末の時点では、三部咲きといったところだった。2月中旬から3月中旬、これらの梅が満開になったら、この小さな広場は桃源郷のような風景になるに違いないと思った。住宅地の中に、ここだけ異空間が存在しているようだ。広場には小さな東屋が1つあるだけだが、ベンチがいくつもあり、天気が良ければゆっくり梅の花見をすることもできる。
(左) 小さな公園内だが、紅白の梅の木が50本ほどある
(右) 公園の梅は、2月中旬から3月中旬が見頃
沼部駅から公園に向かう途中に、真言宗の寺院・密蔵院がある。ここには大田区最古の庚申供養塔(1661年造立)があるとか。密蔵院の前には六郷用水の跡があり、散策にちょうどよい遊歩道が2ブロックほど続いている。道の脇を水路が流れ、桜などが植栽された並木もあり、これからの花のシーズンは楽しめそうだ。遊歩道の道幅がゆったりしているため、小さな子どもやベビーカーの親子連れや、犬と散歩をしている人が何人もいた。
まだ雪が残る遊歩道と並木が2ブロックほど続く →
公園を出て、都立田園調布高校と東調布第一小学校の間を抜け、東海道新幹線の線路を越えて道なりに直進すると、旧中原街道の桜坂がある。福山雅治さんの歌で有名になったが、江戸時代に中原産の食酢を運ぶ運送路としても栄えた街道の、往事の姿を残すのは区内ではこの付近だけだそうだ。
(2018年2月掲載) 地図
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