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成城学園沿いのプラタナスの並木。レンガ色の校舎も見えて学園都市の雰囲気
小田急線成城学園前駅周辺は、散歩コースが充実している。平日、駅から3分のところにある砧総合支所に行くと、便利な街歩きマップがもらえるが、今回は成城学園の脇を通り、祖師谷観世音堂・薬師堂まで行き、帰りは仙川ウォーキングコースを戻るという、地図がなくても大丈夫な直線コースを歩いてみた。
駅の北口に出て、駅前の道を右折、2ブロック直進して、砧総合支所前の交差点を左折、間もなく右手に成城学園が見えてくる。学園に沿ってまっすぐ北へ進む道は、学園側の歩道にプラタナスが植えられ、校舎とプラタナス並木の景色が学園都市の雰囲気を醸し出している。
道なりに、閑静な住宅街をまっすぐ進む。途中、成城9丁目のバス停のところに、トレーニング用の健康器具が置かれた広場があった。スポーツジムにあるようなチェストプレスや、ぶら下がり健康器のようなチンアップバーなど、いくつかの器具があり、それぞれ使い方や効能が書かれている。
右手前方にある「みんなの森」は、住民ボランティアにより整備された住宅街の憩いの場だ。森の中はウッドチップが敷き詰められ、歩いているとその地面の柔らかさを感じることができる。森の入口に掲示板があり、樹木鑑賞会やワンワンお掃除会など、イベントのお知らせがいくつもあった。
森を出て仙川ウォーキングコースまで降りる。仙川に沿って遊歩道が整備されていて、500メートルごとに案内板も出ている。途中、童謡や手遊び歌のイラストが描かれたベンチもあり、もし疲れたらちょっと休憩もできそうだ。
祖師谷観世音堂の本堂
大石(たいし)橋の近くに、祖師谷観世音堂・薬師堂がある。住宅街の中にあってあまり目立たないが、その歴史は古く、祖師谷村信徒の誓願により観世音堂は1654年、薬師堂は1726年に建立。観世音堂の本尊は十一面観音で、子どもの無事・生長を見守る「子育て観音」と言われているそうだ。
薬師堂に安置されている薬師如来は、心と身体の病、特に眼病にご利益があるとか。境内には古い石塔もあり、歴史を感じさせる。
境内の古い石塔
仙川ウォーキングコースに戻り、今度は南へまっすぐ、住宅街や成城学園と仙川の間に続く道を駅方向へ戻った。寄り道しながらゆっくり歩いてだいたい1時間半ぐらいのコースだった。
(2017年11月掲載)
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